新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ-新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ-

海外の再エネ事情(Analysis and forecasts to 2026, IEA -EU-)

IEAは、2021年11月に”Renewables 2021 Analysis and forecast to 2026”を発表し、2021年の再生可能エネルギーの導入状況および2026年に向けた予測を発表しました。

欧州諸国の再生可能エネルギーの発電容量は、2021年から2026年の5年間に太陽光発電および風力発電の拡大により300GW増加し、その3/4は、ドイツ、スペイン、フランス、オランダ、トルコ、英国、ポーランドの7か国における成長によるものと予測されています。

EU諸国にとって、国家エネルギー・気候計画(NECPs)で設定された2030年の再生可能エネルギー導入目標は、再生可能エネルギーによる発電容量の推進にとって重要な政策となっており、2030年のEUの最終エネルギー消費量における再生可能エネルギーの割合を32%以上に設定しています。EU諸国の再生可能エネルギーの発電容量は、年平均40GW増加して、2026年までに750GWに達すると予測されています。

2021年7月、欧州委員会は、2030年までに55%の排出量削減を掲げるなかで、再生可能エネルギーの導入目標を32%から40%に引き上げることを提案しました。全体的な導入予測量は昨年と比較して19%高くなっています。

欧州諸国の導入拡大の40%を占めているのが、独立型PV発電システムです。欧州諸国では、2020年に14GWの独立型PVを設置しましたが、この数字は2011年以降最大であり、IEAの予測(9.7GW)を超えるものでした。

【参考】

  • ・Renewables 2021, IEA
ページトップへ