こんなところに再生可能エネルギー その1

資源エネルギー庁ホームページ「なっとく！再エネ」に掲載する動画「こんなところに再生可能エネルギー」を作成するため、イオンモール座間店を訪問した。

イオンモール座間店には、約１MWの太陽光パネルが設置されている。普通、太陽光パネルは、店舗の屋上部分や駐車場などの空きスペースを活用した平面スペースに設置場合が多いが、イオンモール座間店の太陽光パネルは、そのほとんどが駐車場や店舗、導入路などの垂直壁面に設置されている。

発電効率を考えると平面設置の方がよいのでは？と思ってしまうが、駐車場の南側全面に設置された太陽光パネルは圧倒的な存在感があり、ショッピングモールに来場される多くの方々に対するアピール度という意味では非常に効果的と言える。

日産自動車の工場跡地に３年前に建設されたイオンモール座間店は、地域や環境との共存をテーマに取り組んでおり、太陽光パネルのほか、電気自動車の充電設備などを設置している。店内のモニターでは太陽光パネルの発電電力量やCO₂削減量などがリアルタイムに表示されている。

イオンモール全体では、幕張新都心店やイオンレイクタウン店など、全国のイオンモール約７０か所で太陽光発電を導入し、敷地内だけではなく、敷地外の太陽光パネルから再生可能エネルギーを活用して運営しているイオンモールもある。２０２５年までに国内約１６０モールで使用する電力を再生可能エネルギーへの転換を目指している。

さらに、お客さまとともに脱炭素社会を実現する為、家庭で発電した余剰電力を電気自動車(EV)でイオンモールに放電する「V2AEON MALL」を推進している。

一般の方々に非常に近い位置にあるイオンモールの積極的な再エネ導入の活動に今後も期待したい。