新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ-新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ-

木質バイオマス発電、バイオマス混焼発電

「木質バイオマス発電」とは、燃料に木質バイオマスを使用している発電のことである。
この時、燃焼方式により、木質バイオマスの管理を下記の通り行うことが望ましい。

また、「バイオマス混焼発電」では、多くは石炭火力発電所で、石炭に木質バイオマスを混ぜた燃料で発電を行うことであり、混合比率はバイオマスのほうが低いことが多い。

  1. 直接燃焼方式(ストーカ方式、流動床・流動層方式)→チップ湿分25%程度以下
  2. 石炭混合燃焼方式(微粉炭混焼方式等)→チップ湿分25%以下、大型石炭火力が多い
  3. ガス化燃焼方式(ペレット、チップ)→チップ湿分を15%以下にする要望が多い。
    なお、上記1,2項の発電形式では蒸気タービン発電機を用い、3項ではガスエンジン発電機を用いることが多い。

ここで、木質バイオマス発電やバイオマス混焼発電では、電気を固定価格買取制度(FIT制度)で売電事業化することを狙うことが多い。このため、大型の発電所の形態にして、高効率発電を目指すため、最近の木質バイオマス発電所では10万kW級の建設が進んでおり、バイオマス混焼発電所(石炭火力発電所にバイオマス燃料を数%から25%程度混ぜる)では50万kW級での運用が行われて、発電におけるCO2削減効果を狙っている。

木質バイオマス発電での発電所の大きさは上記3種の方式で概ね次の出力範囲がとられている。

  1. 直接燃焼方式:1000kW ~110,000kW (低出力ではコ・ジェネ形式が採択される)
  2. 石炭混合燃焼方式:50,000kW~500,000kW
  3. ガス化燃焼方式:10kW~2000kW
ページトップへ