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「日本国内の太陽光発電ポートフォリオTOP50」調査紹介

日本の再生可能エネルギーにおける太陽光の導入量は他の電源に比べ高いシェアを持っています。2019年12月末、太陽光FIT導入量(固定価格買取制度情報公表用ウエブより)は住宅+非住宅を合わせて、5326.9万kW。全体の導入量が6225.3万kWで90%近くが太陽光由来です。また、5月18日に発表された太陽光発電協会の「JPEA PV OUTLOOK 2050」では、2050年までに日本の電力需要の約31%(最大化ケース)を太陽光発電で賄うという新たなビジョンを発表、脱炭素化社会に向け太陽光を主力電源とする期待は大きいものがあります。

今回は、日本の太陽光発電ポートフォリオと題した個別の太陽光発電事業者状況を紹介します。2019年11月発行の「日本国内の太陽光発電ポートフォリオTOP50」(Solar Plaza)レポート概要から抜粋、以下。

  • 1)上位50社の総容量は国内総導入量の約17%。
  • 2)上位10社の総容量は2018年から2019年にかけて平均で15%増加。
  • 3)上位50社の80%近くはIPP(独立系発電事業者)、2割弱が投資会社です。

上位5社は次の通り。(TOP10社は別表参照)

  • 1位:オリックス(容量:660.0MW、ポートフォリオ数(施設数?):104)
  • 2位:SBエナジー(同:406.7MW、同:35)
  • 3位:三井物産(同:329.5MW、同:9)

以下、4位山佐(容量:327.8MW)、5位Vena Energy(同:322.7MW)と続きます。

一位オリックスの太陽光発電は環境エネルギー事業の一事業です。そして、環境エネルギーは主要6セグメントの一つである「事業投資」セグメントに分類されています。そのため、太陽光発電事業のみの財務データは不明。ちなみに2019年 3月期の「事業投資」セグメント損益は381億円、内、環境エネルギー事業は111億円とセグメント利益の約1/3を占めます。

太陽光発電を手掛ける大手事業者(IPP)にはPV主力電源化に向け、更なる拡大と事業の継続を期待します。

太陽光発電ポートフォリオ

【参考】

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