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「2019年度プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況」
(マテリアルフロー図)公表について

(一社)プラスチック循環利用協会は12月25日に毎年発行のマテリアルフロー図2019年度版を発表しました。本資料は毎年の日本におけるプラスチック循環利用状況の基本資料と言えます。同協会からプラスチック資源の利用状況について、当財団も講演をいただいた実績があります。

以下、内容を抜粋の上、紹介します。

なお、同協会発行のマテリアルフロー図及び概説は本文の最後にURLを記載、ご参考ください。

●「マテリアルフロー図のポイント」

  • (1)国内樹脂生産量

    前年比17万t減の1,050万t。

    → 品種別生産量の順位は以下、
    1)ポリエチレン、2)ポリプロピレン、3)塩化ビニル樹脂、4)ポリスチレン類

  • (2)廃プラ総排出量
    • ・前年比11万t減の850万t。このうち、85%にあたる726万tが有効利用。
      (下図参照)
      廃プラスチックの総排出量・有効利用/未利用量・有効利用率の推移
      廃プラスチックの総排出量・有効利用/未利用量・有効利用率の推移
    • ・総排出量の分野別、樹脂別内訳は昨年と同様。分野別では「包装・容器/コンテナ類」が全体の約47%、樹脂別ではポリエチレン、ポリプロピレンで60%近くを占めます。
    • ・総排出量(850万t)分野別内訳は「一般廃棄物」412万t、「産業系廃棄物」438万tになり、分野別の状況は以下となります、
      「一般廃棄物」:「包装・容器/コンテナ類」のみで全体の8割近く。
      「産業系廃棄物」:「電気・電子機器/電線・ケーブル/機械等」及び「包装・容器/コンテナ類」で全体の半分。
    • ・有効利用率85%(726万t)の内訳は(下図参照)
      マテリアルリサイクル: 22%(186万t)
      ケミカルリサイクル: 3%(27万t)
      サーマルリサイクル(エネルギー回収): 60%(513万t)
      有効利用率向上には、残る15%を占める未利用の単純償却(8%)、埋立(6%)をリサイクルに取り込む必要があります。
      有効利用率85%(726万t)の内訳
    • ・マテリアルリサイクルの利用先の廃プラ輸出量は2018年から中国で実施された輸入規制強化の影響により前年に引き続き減少、前年比11万t減の79万t。
  • (3)その他
    • ・フロー図には環境削減効果、エネルギー削減効果、CO2削減効果なども記載されています。

    今秋に開催された産業構造審議会・中央環境審議会の合同小委員会やワーキンググループでプラスチック資源循環施策は検討、整理されています。「今後のプラスチック資源循環施策のあり方について(案)」では「リサイクルによる再生利用、それが難しい場合には熱回収よるエネルギー利用を図る」とされています。更に、海洋プラスチックごみ問題、そして2050年カーボンニュートラルの実現などに取り組むことになります。

    また、12月21日に2021年度政府予算案が閣議決定されました。経済産業省、環境省の予算でもグリーン社会実現のための関連予算が組まれています。プラリサイクル関連では環境省で「脱炭素型のプラスチック資源循環高度化」のために設備導入促進事業への予算化が新規に組まれています。

    カーボンニュートラルを考える上で、プラ廃棄物の有効利用は重要な施策です。関係する部門が多岐にわたる困難はありますが、積極的に検討、実現を図りたいものです。

●引用資料 (一財)プラスチック循環利用協会H Pより

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