四国電力は、グループが一体となって、国内外で再エネ電源の開発を展開している。同グループでは、2030年までに2000年からの累計で50万kWの開発を目標にしている。2021年3月末現在で、国内では水力発電3万kW、風力発電3万kW、太陽光発電5万kWの合計11万kWを開発。海外ではチリの太陽光発電2.9万kWが稼働中。台湾では風力発電で2.8万kWの開発を進めている。
デジタル技術の進展や脱炭素化、分散化等による電気事業の構造的変化に加え、人口減少や少子高齢化等に伴う社会的課題が顕在化していく中にあっても、グループミッションを実現できるよう、2030年度を見据えた長期目標と目指すべき将来像を掲げた上で、2025年度までの5か年をターゲットとした経営方針と定量的な経営目標を新たに設定し、「よんでんグループ中期経営計画2025」として取りまとめた。同グループは、地球温暖化問題への対応を重要な課題と認識し、事業運営に取り組んでいる。ESG、SDGs、2050年カーボンニュートラル宣言など、社会的な潮流も踏まえ、エネルギー供給を支える事業者の責任として、安全確保を大前提とした原子力の活用や再エネの導入拡大、火力発電の高効率化・次世代化等による「電源の低炭素化・脱炭素化」、産業・運輸部門も含めた電化の推進、更に分散型エネルギーリソースの有効活用など、エネルギー利用の高度化・多様化に取り組むことで「電気エネルギーの更なる活用」を推進していく。
「よんでんグループ中期経営計画2025」の中で、2050カーボンニュートラルへの挑戦として以下の取組みを表明している。