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2021年度プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況
マテリアルフロー図

昨年12月23日にプラスチック循環利用協会から2021年「プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況」(マテリアルフロー図)が公表されました。(例年と同時期)

以下、ポイントを抜粋、引用します。

  • (1)国内「樹脂総生産量」
    コロナウイルスの行動制約を受けながらも、生産活動の回復傾向が見られ、前年比82万トン増の1,045万トン。
  • (2)「廃プラ総排出量」
    前年比2万トン増の824万トン。内、87%にあたる717万トンが有効利用。

●廃プラスチックの総排出量・有効利用/未利用量・有効利用率の推移

廃プラスチックの総排出量・有効利用/未利用量・有効利用率の推移
  • (3)「廃プラ総排出量」
    内訳は「一般廃棄物」(419万トン)、「産業系廃棄物」(405万トン)となり、一般廃棄物では「包装・容器等/コンテナ類」のみで8割近くを、産業廃棄物では「電機・電子機器/電線・ケーブル/機械等」と「包装・容器等/コンテナ類」の二つで全体の半分を占めています。最終消費を部門別に見ると、企業・事業所他が前年度比4.5%増(うち製造業は同5.6%増)、運輸が同1.0%増の一方、家庭は同6.5%減。

●一般系廃棄物(419万t)→左、産業系廃棄物(405万t)→右、分野別内訳

一般系廃棄物(419万t)→左、産業系廃棄物(405万t)→右、分野別内訳
  • (4)「廃プラ排出量」の有効利用率87%の内訳
    マテリアルリサイクル21%、ケミカルリサイクル4%、サーマルリサイクル(エネルギー回収)62%となりました。有効利用率の一層の向上には、13%を占める未利用の単純償却(8%)、埋立(5%)をリサイクルの流れの中にうまく取り込む必要があります。

●廃プラ排出量の利用状況

廃プラ排出量の利用状況
  • (5)廃プラスチック輸出量
    マテリアルリサイクルの利用先は、プラ屑として56万t、再生原料として75万tの合計131万tで、マテリアルリサイクル品の約3/4が輸出されています。

【参考】
(一社)プラスチック循環利用協会

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