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令和2年度次世代エネルギーパーク新規認定について

「次世代エネルギーパーク」は、令和元年度で全国に64箇所が認定を受けている。昨年度は次世代エネルギーパークの新規申請がなったが、令和2年度は2箇所から新規申請があり12月9日に認定された。

その2箇所は、福島県郡山市の「郡山市次世代エネルギーパーク」と福井県の「若狭湾次世代エネルギーパーク」の2箇所である。

それぞれの特徴をご紹介する。

「郡山市次世代エネルギーパーク(事業主体:郡山市)」

【コンセプト】
郡山市全体を一つのエネルギーパークと見立て、市内の関連施設を連携することによって、次世代エネルギーについての実際に見て触れる機会や本市の発展の歴史を学ぶ機会を増やし、地球環境と調和した将来のエネルギーのあり方について、市民・事業者の理解の増進を図り、次世代エネルギーの導入を促すとともに、持続可能な社会の実現に寄与する。
次世代エネルギーパーク計画を契機として、地域産業や観光業等の活性化につなげ、環境・経済・社会の統合的向上も期待される。

【主な参加施設】

  • 郡山市役所(中心施設):太陽光発電、蓄電池、水素ステーション
  • 中央公民館:太陽光発電、蓄電池、太陽光風力ハイブリッド、地中熱利用
  • 富久山クリーンセンター:廃棄物発電
  • 水道山水力発電所:水力発電
  • 三森峠風力発電所(将来施設):風力発電 など

郡山市内には、産総研の再生可能エネルギー研究施設(FREA)や布引山風力発電所(福島県の次世代エネルギーパーク施設)があり、再生可能エネルギーに関わりの深い地域である。郡山市役所や中央公民館といった市民が多く集まる施設でのPR活動を積極的に実施することで、できるだけ市民の皆さんに今回の次世代エネルギーパーク登録を認知いただきたい。そして、再生可能エネルギーと街の文化が融合した活発な見学ツアー等の実施をお願いしたい。

「若狭湾次世代エネルギーパーク(事業主体:福井県)」

【コンセプト】
福井県の嶺南地域には、1970年の日本原子力発電敦賀発電所1号機が日本初の営業運転以来、15基の原子炉が立地し、関西地域への電力供給を行い、国のエネルギー政策はもとより、経済と社会の発展に大きく貢献してきた。また、原子力技術の集積を活かし、原子力・エネルギーに関する総合的な研究開発拠点として、原子力人材の育成や安全な運転、高度医療の実現などにも貢献してきた。他方で嶺南地域においては、大規模太陽光発電所や木質バイオマス発電所の稼働、北陸初となる水素ステーションによる太陽光で発電した電気の貯蔵など、再生可能エネルギーに関する先進的な取組みも進んでいる。さらに、地域経済の活性化や環境にやさしいまちづくりの実現を目指す「嶺南Eコースト計画」に基づき、全国初となる市町をまたぐ広域的なエリアでのVPPシステムの構築、太陽光や蓄電池、HEMSを備えた住宅が集まるスマートタウンの整備などを進めている。このような地域特性を踏まえて、福井県嶺南地域のエネルギー体験学習施設群をエネルギーパークの中心とした周遊情報の発信、体験学習等の企画を実施し、再生可能エネルギーや原子力などのカーボンフリーのエネルギーに対する理解促進や地域活性化を図る。

【主な参加施設】

  • 原子力の科学館「あっとほーむ」:原子力
  • 敦賀グリーンパワー発電所:バイオマス発電
  • 再エネ由来水素ステーション:水素利用
  • 美浜町エネルギー環境教育体験館「きいぱす」:太陽光 など

福井県の嶺南地域は、原子力発電施設の立地地域として全国で最も有名な地域の一つであるが、今回は原子力をベースとしながらも、嶺南地域のエネルギー体験学習施設群を次世代エネルギーパーク施設として登録し、未来を担う子供たちを意識したエネルギー学習活動拠点にしたいと考えている点が、素晴らしいと感じる。一つ一つの施設は規模が大きいものが多く、設備もとても整っている。ただ、登録施設が広域に亘っているので、模範的な見学ツアーの設定等において参加しやすいプラン作りをお願いしたい。

以前にも述べたが、主力電源化に取り組む「再生可能エネルギー」のことを「次世代エネルギー」と呼ぶこと自体、すでに現状とのずれが生じている感がいなめない。

しかしながら、再生可能エネルギーを拡大する上で、自治体の存在は非常に重要である。今後も次世代エネルギーパークの認定を契機に再生可能エネルギーの拡大を図る自治体が増えてほしい。

【ご参考】

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