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令和2年度エネルギー需給実績取りまとめ(速報)

11月26日付で資源エネルギー庁は令和2年度の総合エネルギー統計速報を作成、エネルギー需給実績として取りまとめました。

以下、速報のポイントを抜粋、引用します。

  • (1)需要動向
    • 最終エネルギー消費は前年度比6.6%減、うち、石炭は同14.9%減、都市ガスは同8.3%減、石油は同7.1%減、電力は同2.1%減であった。
    • 家庭部門は、新型コロナウイルス感染拡大による在宅時間増の影響などから前年度比増加。企業・事業所他部門は、ほぼすべての製造業で生産量が減少した影響度から減少。
  • (2)供給動向
    • 一次エネルギーの国内供給は、前年度比6.1%減。化石燃料は7年連続で減少。再生可能エネルギーは8年連続で増加が続く一方、原子力は2年連続減少。
    • 発電電力量は全年度比2.1%減(1兆13億kWh)。非化石電源の割合は23.7%(前年度比0.7%[%p]減少)。
    • エネルギー自給率(I E Aベース)は、前年度比0.8%p減の11.2%。
  • (3)CO2排出動向
    • エネルギー起源CO2排出量は、前年度比6.0%減、2013年度比21.7%減で7年連続減少となる9.7億トンとなり10億トンを下回った。
    • 電力のCO2原単位(使用端)は、前年度比0.3%悪化し、0.48kg- CO2/kWh。

需要動向はコロナ禍による感染拡大の影響は大きく、人流、企業・生産活動などが停滞、全体で需要減となりました。しかし、その中にあっても在宅、巣篭もりによる家庭部門は増加とエネルギー需要動向にも顕著にコロナ禍の状況が反映されたようです。

供給も需要に伴い落ち込みましたが、供給内訳を見ると化石燃料が落ち込み、化石燃料シェアが84.8%と東日本大震災以降で最少となりました。一方、再生可能エネルギーは8年連続増加とエネルギーシフトが継続しています。

【参考】

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