令和4年度第1回「区民との意見交換会」(東京都二十三区清掃一部事務組合)紹介
7月4日開催の「意見交換会」に参加(区民として)しました。
東京都における清掃組合の事業活動を区民に紹介し、意見交換をする貴重な機会です。この2年ほどはコロナの影響で対面の意見交換会は中断していましたが、久しぶりに再開でした。議題は次の通りです。
- (1)清掃一組の電力売却と今後の取組について
- (2)焼却灰資源利用の実績と新たな取組
- (3)質疑応答
- ●清掃一組では余剰電力を「売却」(東京電力パワーグリッド及び東京エコサービス)及び「自己託送」、しています。
- 1)年間の発電電力量:ここ数年12億kWh程度の実績。
- 2)2013年(平25)からFIT制度で売却:売電収入はここ数年で90~100億円程度。
- ●今後の効果的な電力売却の取組として、以下の3事例を紹介。
- 1)非化石価値の売却:
非化石価値取引市場への売却による財源確保、ゼロエミ価値。
- 2)自己託送の活用:
清掃一組内の需要施設への送電(東京電力送配電網活用)による財政効果。
- 3)自家用発電設備焚き増し:
東京電力から焚き増し要請があった場合、系統連系可能な自家発電用設備を稼働(本年3月に対応)。安定供給への貢献。
- ●更に、新たな取組として電力(kW)取引の活用として容量市場への参入を計画しています。
「焼却灰資源利用」は最終処分場(埋め立て処分地)の延命化を図る施策の一つとして取組みをしています。
約2時間に及ぶ説明、その後の一般参加者との質疑応答という形式で意見交換会を開催し、一部組合の事業への理解を求める内容です。二十三区で日々、発生するごみを組合として一括して処理。焼却の余剰熱エネルギーを電気に変換、売却、という取り組みを紹介していただきました。