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令和4年度(2022年度)エネルギー需給実績取りまとめ(速報)

11月29日付で資源エネルギー庁は令和4年度の総合エネルギー統計速報を作成、エネルギー需給実績として取りまとめました。(例年と同じタイミングです)

以下、速報のポイントを抜粋、引用します。(なお、下線、斜字体は引用者による付記)

  • (1)需要動向
    • 最終エネルギー消費は前年度比2.9%減(昨年度は1.4%増)、うち、石炭は同8.5%減(昨年度10.0%増)、都市ガスは同2.6%減(昨年度4.3%増)、石油は同2.5%減(昨年度0.9%減)、電力は同1.8%減(昨年度1.1%増)であった。
    • 企業・事業所他部門は物価上昇や海外景気悪化などで生産活動が鈍化したことにより減少、運輸部門はコロナ禍からの回復により2年連続で増加、家庭部門は微増。
      *最終消費を部門別に見ると、企業・事業所他が前年度比6.1%減(うち製造業は同6.1%減)となった一方、運輸が同4.0%増、家庭は同0.5%増。
      *電力消費は、企業・事業所他は同4.5%減(うち製造業は同4.2%減)、家庭は同5.0%増。
  • (2)供給動向
    • 一次エネルギーの国内供給は、前年度比2.3%減。化石燃料は同1.9%減の一方、再生可能エネルギー(水力含む)は10年連続で増加。
    • 発電電力量は前年度比2.5%減(1兆82億kWh)。非化石電源の割合は27.3%(前年度比0.1%ポイント[%p]増加)。発電電力量の構成は、再エネ(水力を含む)が21.7%(同1.4%p増)、原子力が5.6%(同1.3%p減)、火力(バイオマス除く)が72.7%(同0.1%p減)。
    • エネルギー自給率(I E Aベース)は、前年度比0.7%p減となる12.6%
  • (3)エネルギー起源CO2排出動向
    • CO2排出量は、前年度比2.9%減、2013年度比22.5%減となる9.6億トンとなり、1990年度以降で最小
    • 電力のCO2原単位(使用端)は、前年度比1.8%減となる、0.46kg- CO2/kWh。

需要動向は前年がコロナ感染拡大の影響により後退し増、しかし今年度はその影響が元に戻り、消費は減少。特に、企業・事業所他部門は物価上昇、海外景気の悪化で生産活動が鈍化したと分析。一方、運輸部門、家庭部門はコロナ禍の回復により増加した。
また、電力消費も同様の傾向。

供給動向も同様の傾向。一方、再生可能エネルギーは10年連続で増となった。

【参考】

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