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流量資料

水力発電計画において使用する流量資料は、概ね3通りの方法で用意することとなる。現在は資料の計測期間について細かい指定はないが、10年以上とするのが慣例となっている。

  • (1) 実際に測定する
    取水口計画地点付近に測水所を設置し、実際の流量を測定する。
  • (2) 流域の測水所データを流域面積比で補正する
    計画地点の直近、あるいは近傍にある既存測水所の流量資料を基に、流域面積比(計画地点での流域面積÷既存測水所での流域面積)を用いて、既存測水所の流量資料を計画地点に換算する。
    流域の測水所データを流域面積比で補正する
  • (3) 測水所データから回帰的に推定する
    計画地点で流量を測定し、実測データを収集する。次に近隣の河川に設置されている既設測水所の中で、計画地点と地質・地質条件、気候区、降水特性が最も類似していると考えられる既設測水所の流量資料を収集した上で、計画地点での実測流量資料との相関を確認し、推定された回帰式を用いて日流量を算定する。

測水所のデータは関係機関に問い合わせるほか、WEBサイトでも公開されている。
 流量・流況データベース
 https://ryuryodatabase.nef.or.jp/

【参考文献】

  • ・「発電水力流量調査の手引き」2001年版 通商産業省 資源エネルギー庁 公益事業部発電課編 発行 電力土木技術協会
  • ・旧「発電水力流量調査の手引き」 通商産業省 資源エネルギー庁 公益事業部発電課編 平成3年3月20日 初版  現在絶版
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