最近、日本では電力・エネルギー産業分野で大きな動きが起きている。電力自由化も含め、エネルギー需要供給で近年まれにみる構造改革が進んでいる。これは地球温暖化に起因する脱炭素化・CO2削減問題だけでなく、日本に昔から存在する国内資源の限定状況からの脱却を目指す新エネルギーを導入する活動、有限なエネルギー資源の有効活用のための省エネルギー活動と、製造技術革新や需要供給体制改革と、生産部門・消費部門・搬送部門・管理監督部門での構造改革が進行中である。
この時に、新たな技術や制度や組織体制の改変の中で出てくる新たな用語・状況を明確に把握する必要がある。本書では、この新たな用語・事業・仕組みを技術面からだけでなく、経済面や制度面、また、歴史的観点からの説明が各分野の第一線の執筆者によって記されているため、単なる解説ではなく“事典”としても使えるものと思う。
構成は、次の7分野から合計50の主な技術を取り上げ、解説している。
新刊:「電力・エネルギー産業を変革する50の技術」
電力50編集委員会監修 オーム社編 発行:株式会社オーム社
2021年2月18日 第1版第1刷 定価:2,800円(税別)