新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ-新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ-

水力発電所におけるDX

近年、「DX」という言葉をよく耳にすると思います。
様々な産業において、各企業は競争力維持・強化のためにDX(デジタルトランスフォーメーション:Digital Transformation※1)を推進しております。

では、具体的に「DX」とはどういうものなのでしょうか。

経済産業省「デジタルガバナンス・コード2.0※2」によると、DXの定義は、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」
とされております。

重要なことは、単にビジネスの一部をデジタルにする「デジタル化」とは異なり、デジタル技術を使ってビジネスそのものを抜本的に変革することをDX(デジタルトランスフォーメーション)と言います。

水力発電部門における主なDX事例は、以下の通りです。

  • ・水車発電機設備の画像データや計測データの遠隔監視・収集による巡視確認項目の低減等の日常巡視の効率化
  • ・ウェアラブルカメラの活用による現地作業員への支援
  • ・ドローン(空中・水中)の活用による土木設備の巡視効率化
  • ・AIを活用した水力発電所運転計画支援システム

「DX」以外にも「ICT」「IoT」「IT」などの似たような言葉がありますが、それぞれ意味が異なり、下図のような相関となります。

◎相関図

相関図
  • ※1 「なぜDigital Transformationの略語がDXなのか?」・・・英語圏では「Trans」を「X」と省略する文化があるため、DXと略されます。
  • ※2 旧 DX推進ガイドライン

【参考文献】

  • ・経済産業省 デジタルガバナンス・コード2.0(2020年11⽉9⽇策定、2022年9⽉13⽇改訂)
  • ・一般財団法人 新エネルギー財団 中小水力発電技術に関する実務研修会テキスト
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