2023年10月に(株)技術評論社から発刊された本書は最新の、「再エネ電力をどのように電力システムに組み込んでいくのか、必要な技術、実践方法」を図やグラフを多用して紹介しています。エネルギー総合工学研究所のスタッフ、元スタッフが編著者になり、やさしく解説しています。
本書の内容を目次の順にその構成を紹介すると、
という章立てになっており、再生可能エネルギーを巡る現状、課題、対応を過不足なく記述しています。また、近年の自然災害による停電、燃料価格・電気料金の高騰などのタイムリーな話題にも触れ、再生可能エネルギーのみではなく日本を取り巻くエネルギー問題全般を知ることもできます。
1から4章までは再生可能エネルギーの状況及びそれを巡る電力システムの変化を紹介し、現状を把握。第5章で現状から見た再生可能エネルギーの大量導入に向けた課題(時間的ギャップと地域的ギャップ)。第6章で変動する再生可能エネルギーの対応策として、蓄エネルギーシステム技術を紹介しています。更に、第7章ではエネルギーの地産地消を再エネ普及に向けて、
などを挙げ、分散型エネルギーリソースも活用する新たな電力システムへの変化として捉えています。
また、参考として、簡便な内容ではあるものの、
などを掲載、技術解説におけるきめ細かな配慮もあることを、末尾に申し添えます。