資源量評価における数値シミュレーションは、地熱貯留層の地熱構造や流体流動を再現できる数値モデルを構築し、対象地域の適正発電規模を評価することを目的として実施されます。しかしながら、図1に示したように、このシミュレーションにより得られた発電規模が貯留層ポテンシャルを上回る場合(過剰生産)には出力を維持することが困難となる一方、発電規模が貯留層ポテンシャルより小さい場合(持続可能出力)は少ない補充井で出力維持が可能となります。
地熱貯留層数値シミュレーションは、図2に示すように、地熱構造モデル(地熱概念モデル)の構築、3 次元数値モデルの作成、自然状態シミュレーション、ヒストリーマッチング、予測シミュレーション及び経済性評価の流れで実施されます。
【参考文献】