新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ-新エネルギー「最近の話題・キーワード」解説コーナ-

十勝バイオマス産業都市構想について

十勝地域は、1市16町2村から構成されており、その中核が帯広市となっています。
十勝地域は農林漁業を主たる産業とし、特に農業は恵まれた環境の中で発展してきた地域です。

2013年6月に帯広市を中心に19市町村による「十勝の農・食・エネ自給社会の形成を目指した」十勝バイオマス産業都市構想が国のバイオマス産業都市に認定されました。

十勝バイオマス産業都市構想は「豊富な地域資源を活用したまちづくり」、「エネルギー自給が可能なまちづくり」、「環境に優しいまちづくり」を目指すべき将来像と位置付けています。

十勝地域では、従来家畜排泄物(ふん尿)の処理は良質のたい肥化により、農地に還元していた、しかし近年畜産農家の規模拡大や牛の飼い方の変化などにより膨大なふん尿が適切に処理することが難しくなり地域課題となってきています。

そこで、地域課題であるふん尿を適切に処理する必要性から、バイオガスプラントを導入することとした。

バイオガスプラントでは、発酵槽にふん尿を投入しメタン発酵させ、発生したガスからメタンガスを抽出しガスホルダーに貯め、貯めたメタンガスを燃焼させ電気と熱エネルギーを得ることができます。

得られた電気は売電などをするとともに、熱エネルギーは施設内で利用するほか、付加価値の高い農産物の温室栽培などの熱として利用することができます。

また、ふん尿はメタン発行することにより悪臭がほぼなくなるので良質のたい肥として農地に散布することができます。

十勝地域内でバイオガスプラントが50基ほど稼働しており、今後益々地域循環型農業を目指すとともに、バイオマスエネルギーを中心とした再生可能エネルギーの導入促進が図らことを期待しています。

【参考資料】

ページトップへ