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木くずや茶かすなどあらゆる植物性廃棄物を再利用して、金属溶解やごみ溶融等に使われる石炭コークスの代替となる「バイオコークス」を開発、製造、商品化している。
これまでのバイオマスでは難しいとされてきた、高強度特性、長時間燃焼特性等を有した「バイオコークス」であり、他に例を見ない最新技術の実用化について高く評価された。
今後、経済性の向上を目指し、更なる普及拡大に期待したい。 |
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「バイオコークス」とは、光合成に起因する全ての植物から形成できる固形燃料の総称である。
本製品は、従来のバイオマス燃料では困難であった、圧縮強度が高く、高温環境下での長時間燃焼が可能、また、製造時に廃棄物を出さない特性等を有しており、石炭コークスの代替燃料として使用可能な「ゼロエミッション燃料」である。主な特性を以下に示す。
(1) 冷間圧縮強度が高い(60-100MPa)
溶解炉等に銑鉄と一緒に投入する際に圧破されない強度が(石炭コークス20MPaが基準)必要とされるが、本製品は、従来のバイオマス燃料(ペレット燃料では数MPa程度)にはない高冷間圧縮強度を有している。
(2) 高温環境下でも長時間緩慢燃焼が可能
従来のバイオマス燃料と比較して高温環境下でも長時間緩慢燃焼が可能であり、自動車部品メーカ所有のキューポラ炉等において、石炭コークスの代替燃料として使用可能なことを実証している。
(3) ゼロエミッション燃料(重量収率100%)
本製品の製造時における重量収率は100%(投入原料と製品の重量が同じ)であり、固形燃料への転換の際、廃棄物を出さないゼロエミッション燃料である。
本製品の基本技術は、世界特許として出願、順次確定が進んでいるところであり、他に例を見ない最新の技術である。現在は、自動車部品メーカー向けに石炭コークス代替燃料として、本製品を製造、供給している。 |
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【バイオコークス】
●原料:木屑(間伐材、製材廃材等)
●大きさ:直径100mm ×長さ50mm~250mm |
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「バイオコークス」の炭化度と圧縮強度 |
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「バイオコークス」圧縮成型装置概要 |
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圧縮成型装置原理
バイオマスを筒状の反応シリンダーに挿入し、油圧プレスで加圧し、反応シリンダーを外部より加熱し形成する。 |
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連絡先
学校法人近畿大学 TEL 06-6730-5880 FAX 06-6727-2024
大阪府森林組合 TEL 06-4964-0950 FAX 06-4964-095
株式会社ナニワ炉機研究所 TEL 072-986-2578 FAX 072-988-1079 |
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