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雪山の内部に形成される雪洞を外気が通過する際の低温除湿空気を利用し、木質チップを乾燥させるシステム。
木質バイオマスの乾燥方法として雪氷冷熱を利用したのはユニークであり、積雪寒冷地への普及が期待できるものとして評価された。 |
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- 事業の背景
木質バイオマス燃料の製造を開始した当初、製品の含水率を60%前後から35%程度まで低減させることが持続可能な地域循環型の熱エネルギー供給事業にとって克服すべき課題であった。小型の木質バイオマスボイラーの場合、含水率が高い燃料チップでは、ボイラーの燃焼過程に悪影響を及ぼす。燃料の品質基準で重要となる単位発熱量が確保できず、必要な熱量を得るためにより多くの燃料消費が必要となる。湿った燃料チップを大量に燃やすことで熱量を獲得することはスマートではない。一方、燃料チップの乾燥による単位発熱量の増加は、限られた地域資源に依存している地産?地消型の木質バイオマスエネルギー供給事業にとって、地域資源の有効活用に直結する。より高品質の燃料チップを供給することが、木質バイオマスエネルギーに期待される環境適合性を高めることになると考える。
- 雪氷乾燥システムの概要
雪氷乾燥システムは、木質チップで被覆した雪山の内部に形成される風洞(雪洞)を外気が通過する際に風洞(雪洞)内壁に起こる結露の原理で、大気中の湿度を低下させることが第一段階である。この除湿された空気に、大きなハウス型の「チップ乾燥・貯蔵施設」内上部にできた熱だまりの空気を吸気ダクトから導入?混合する。熱だまりの気温は夏期の日中には60℃程度に達する。太陽光により暖められた空気を混合することで、より乾燥効果の高い空気が床面に設置してあるエアブローから送出され、堆積したチップを効果的に乾燥させることができる。
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雪氷乾燥システムの展開
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雪氷乾燥システムの概略
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連絡先
南富良野町森林組合
北海道空知郡南富良野町字幾寅
TEL:0167-52-2130
FAX:0167-52-2340
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