メーカーがユーザーと連携し、商用火力発電設備(150MW級)を用いて国内最大規模の高比率バイオマス混焼(木質ペレット、熱量比25%、重量比33%)を達成した。 既設ミル等の軽微な改造により混焼率を飛躍的に高めた。また、現時点において木質バイオマスの調達に際しては、地元企業や森林組合との連携による継続的な事業運営を行っている。今後、既設火力発電への適用により大幅なCO2排出削減効果や森林系バイオマスの導入拡大が期待できる先進的な取組みとして高く評価された。 (株)IHIは、新日鐵住金(株)と連携し、商用火力発電設備(微粉炭火力発電、149MW)を用いて国内最大規模の高比率バイオマス混焼(木質ペレット、熱量比25%、重量比33%)を達成した。 従来の商用発電設備では、一般的に熱量比3%未満の混焼率にとどまっていたが、既設ミル等の軽微な改造により混焼率を飛躍的に高めることに成功した。既設石炭火力設備に対しても軽微な改造で高比率混焼が実施可能であり、大幅なCO2排出削減が期待できるものである。 また、新日鐵住金(株)は林業関係者(釜石地方森林組合、岩手県森林組合連合会)と連携して広範囲から大量の木質バイオマス資源の調達を行うとともに地元企業と共同でバイオマス調達のための法人を設立、地元雇用を創出しながら継続的な事業を実施しており、森林系バイオマスの有効活用、導入拡大に貢献している。
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