地域の製材所で発生し未利用であったバーク(樹皮)を燃料とした、しいたけ栽培への熱供給と乾燥させた木質チップの地域施設への供給事業である。
未利用のバーク(樹皮)を有効活用するとともに熱供給だけでなく乾燥チップを製造し、離れたエリアへのチップ供給と組み合わせる取組については、今後、他地域への展開が期待されるものとして評価された。
従来、バークは扱いづらく利用価値のないものとされていたが、ハンドリングの工夫により燃料化したことで木材の利用用途を拡大し、林業振興や地域資源活用に繋げた。また安価な原料であるため、しいたけ栽培のエネルギーコストを削減、夏場の冷水と合わせ完全空調とすることで安定生産・生育コントロールによる収益も向上でき、久慈市の産業振興に寄与。さらに、排熱利用で製造した乾燥チップを重油代替燃料として市内温水プールに供給するオフライン輸送で、熱の面的利用スキームを構築 (今後さらに多くの施設へ展開予定)。
地域資源の活用で脱化石燃料を実現し、久慈市が進める地域循環圏形成に大きく貢献している。
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