当該製品は木質系のバイオマスを燃料とするバーナーと異なり、農業残渣(もみ殻、小麦クズ、豆類クズ、ビートパルプ)をそのまま燃料として使用できる小型バイオマスバーナーである。
農業残渣は、燃焼時に大量に発生する灰の処理とクリンカーと呼ばれるガラス質の付着物への対策が必要となる。このため従来の小型バイオマスバーナーにはなかった回転炉を採用し、燃焼を安定させるとともに送風機構により灰を排出する技術を開発、商品化した。農業残渣の有効利用は、地域農業の活性化に貢献するとともにバイオマスエネルギー分野の将来性が期待できるものとして評価された。
本製品は、農業残渣を燃料の対象とする小型バイオマスバーナーである。農業残渣を燃料として燃焼するときの課題を、当社が開発した回転炉燃焼技術により解決し、これまでニーズはあったが熱利用が困難であった農業系の残渣物のエネルギー利用を実現した。
本製品による熱利用システムは、地域農業におけるゼロエミッション型の循環型熱利用システムを構築することができ、廃棄物処理、化石燃料代替、燃焼灰の肥料としての付加価値利用などメリットが期待できる。
本製品による農業残渣の循環熱利用システムの普及は、新たなバイオマスエネルギー利用形態として、低炭素社会、循環型社会、地域農業の活性化に貢献することができる。
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