野球場跡地にメガソーラーを導入、増強(2,884kW)、キャンパス各棟の屋上に太陽光を導入し、合わせて新電力から非化石証書を購入することにより「自然エネルギー100%大学」を国内で初めて実現している。
再エネ由来の電気調達手段は様々なオプションがあるが、そうしたオプションをうまく活用し再エネ100%を達成しており、今後他の大学等への波及が期待できるものとして評価された。
千葉商科大学は、SDGs達成を目指す学長プロジェクトを2017年度より開始し、再生可能エネルギー導入のモデルを示すべく、2段階の環境目標を掲げた。目標の第1段階は、キャンパス内で消費する電気に相当する再エネ発電を自前で行い、ネットで「自然エネルギー100%大学」を目指すものであり、2019年1月に国内大学で初めて達成した。第2段階は、電気とガスのエネルギー使用量に相当する再エネ発電を自前で行う目標である(実測上は2020年6月に達成したが、新型コロナウイルスの流行による異常事態の結果であることから、環境目標の達成年度を2020年度から2023年度に変更した)。
このための具体的な設備導入の施策は、野田太陽光発電所(FIT)のパネル増設、キャンパスの照明LED化や校舎屋上の太陽光発電設備(自家消費)の増設などを全棟一斉に行った。その他の活動としては、学生の発案による学内自販機の一部撤去や省エネ型への交換などを行った。これらの施策においては、経済産業省等の各種補助金を得たほか、資金調達のために株式会社を設立するなど、大学経営への負担を軽減する様々な工夫を行った。
こうして消費電力量に相当する再エネ発電を達成したが、さらに、消費する電力そのものについても、2019年8月から、みんな電力(株)のRE100プランの導入を開始し、電力調達においても再生可能エネルギー100%とした。
これらにより、SDGs目標12「つくる責任つかう責任」の双方の責任を果たしたが、自ら再エネ発電の実例を示すことで、他の大学や企業、公共団体など様々な主体が自然エネルギー100%を目指すことを支援する活動を展開している。
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