新エネ大賞-New Energy Award-

新エネルギー財団会長賞【導入活動部門】河川水熱と水蓄熱槽を用いた高効率地域冷暖房プラントの構築((株)関電エネルギーソリューション、関西電力(株)、(株)日建設計)

受賞のポイント

河川水熱と水蓄熱槽を用いた高効率地域冷暖房プラントであり、2本の河川を利用した事例である。既設プラントの経験より河川水熱を直接利用することや水蓄熱槽を用いることなどの改善を図っており、国内最高効率(2019年度実績COP:1.51)の地域冷暖房を構築した。

河川水利用の地域冷暖房について、先行事例の実績に基づく改善、更に段階的な運開後の運転実績の蓄積に基づく改善の積み上げで、高い効率を獲得するに至った点が評価された。

導入活動部門の概要

中之島二・三丁目地域熱供給地域のうち、 2004年に完成した中之島三丁目地域冷暖房は、 2本の河川を利用した地域冷暖房事業として国内最初の事例となった。2008年に計画が始まった中之島二丁目地域冷暖房では、中之島三丁目地域冷暖房の経験から改善点を解消し、建物側とも協調することで、河川水熱を利用した国内最高効率の地域冷暖房を目指した。主な改善点として、河川水熱の直接利用による温度差エネルギーの利用効果増大、冷温水の大温度差供給と標準温度差熱源の組み合わせによる部分負荷運転などの効率低下要因の抑制、温度成層型水蓄熱槽の採用、需要家要求圧力による搬送動力の削減、分散型熱供給プラントの採用、熱源発停の自動化による安定化、などの高効率化対策と効率低下要因の解消を行った。

2012年にフェスティバルタワープラント、2017年に同西プラントが完成し、以降、分散型プラントの熱融通量の最適化やヒートポンプの自動起動設定値の最適化など省エネルギー改善を続けることで、中之島二丁目地域冷暖房の熱源システムCOPは、2019年度実績で1.51と国内最高クラスの効率を達成することができた。同地域冷暖房のエネルギー消費は、地域冷暖房の全国平均と比べて51%減を達成した。

河川水熱と水蓄熱槽を用いた高効率地域冷暖房プラントの構築

受賞者による広報活動

【連絡先】

  • 株式会社 関電エネルギーソリューション ユーティリティ本部 お客さまサービス部 お客さまサービスグループ 第2チーム
    大阪府大阪市北区中之島二丁目3—18 中之島フェスティバルタワー24階
    TEL 050-7102-5112

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