本製品は、廃棄物処理施設の焼却炉自動運転システムであり、世界初となるIOT・AI技術を活用した燃焼画像解析システムなどにより燃焼炉内の燃焼状態の良否を判断している。また、これまでに運転員がプロセス値や燃焼状態を踏まえて、どのような操作をしているかなどのノウハウや経験をプログラム化しており、運転員の介入が不要な完全自動運転を実現している。
すでに販売実績もあり、新設だけでなく既設への追加導入も含めた着実な販売拡大が見込まれる。 世界初となる焼却炉へのIOT・AI技術の活用により、完全自動運転による運転員の約3割削減と燃焼安定性向上による発電量の増加(4%)の両立を実現したことが高く評価された。
一般廃棄物処理施設では、自治体が民間企業へ施設建設に加えて、20年前後の運営事業を含めて発注するDBO(Design Build Operate)方式や長期包括運営方式を採用する案件が主体となっている。この流れもあり、民間企業では、施設を安定・安心に運転するベテラン運転員が不足し、運営サービスを向上する上での課題となりつつある。
当社は、この課題を解決するために、廃棄物処理施設の運転管理で一番重要である焼却炉の運転操作を全自動化する技術(以下、自動運転システム)を2018年度に開発した。そして、2020年7月には焼却炉自動運転AIシステム「BRA-INGⓇ」(ブレイング)として機能向上と共に商品化し、当社が運営を行う廃棄物処理施設への導入を拡大している。
本システムは、施設のベテラン運転員が安定な燃焼管理のために行なっていた手動介入操作を、次の2つの取り組みで自動化している。
本システムを導入した施設では、運転員が焼却炉の安定・安心な運転管理のために行っていた運転操作が不要となると共に、長期の運転データを整理した結果、従来よりも安定で高効率な運転にも繋がっている。
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