本事業は、自社工場から排出される食品残さを利用した、バイオガス発電の取組みである。
店舗で販売する食品などを製造するプロセスセンターから排出される弁当・野菜などの食品残さを大規模(100kW)にエネルギー利用している点が評価された。
業界大手の食品スーパー企業の取組みであり、業界での横展開が期待される。
2022年3月から稼働している「天保山バイオガス発電設備」(大阪市港区)では、ライフの天保山プロセスセンターから排出される食品残さ(カットフルーツ・カット野菜を製造する際に生じるパイナップルの皮やキャベツの芯等)からバイオガスを発生させ、それを燃料に発電を行っている。年間約4,380トンの食品廃棄物を削減するとともに、センターから排出される米のとぎ汁を年間約3,000トン再利用している。食品残さを100%とすると、最終的に脱水汚泥として廃棄処分となる量は、10%程度であり、その減容率は90%となる。
年間の発電量は一般家庭約160世帯分の約70万kWhを見込んでおり、小売業では日本最大規模の設備である。
従来は廃棄していた食品残さを再利用することで、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」の食品ロス対策に貢献。また、再生可能エネルギーで発電することで、目標13「気候変動に具体的な対策を」のカーボンニュートラルの対応に寄与している。
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