本取組みは、焼酎廃液などからエタノールや土壌改良剤を製造し、再利用する事業である。
地域の主要産業からの焼酎廃液や食用に適さない生芋を活用して、新たなエネルギーを生産し、資源循環を行っており、地域の課題解決に貢献する、地域共生の先進的なモデルとして評価された。
また、生産エタノールの一部を備蓄し災害時もボイラーが稼働できるようにしており、事業場が災害時の避難場所になっている。
本事業は、宮崎県の主力産業の一つである焼酎製造業において、焼酎製造時に発生する焼酎廃液(産業廃棄物)の陸上処理問題解決のため、2014年より宮崎大学と産学連携で取組み始めました。2021年4月に宮崎県日南市に処理工場を建設し、産業廃棄物である焼酎廃液から新たなエネルギーとして、エタノールの製造とエタノール製造後の残渣物から特殊肥料(土壌改良材)を製造し、販売するという事業です。
本事業によって、産業廃棄物である焼酎廃液の減容化と新たなエネルギーの製造、特殊肥料の製造、販売による資源循環が実現されるなど、資源の再資源化を図るとともに、地域の課題解決に大きく貢献しています。
〈エタノールについて〉
製造されたエタノールは工場のボイラー燃料として使用することで、従来の化石燃料使用時に比べ大幅なCO2削減を達成しています。
〈特殊肥料について〉
焼酎粕の成分を有する自然由来の原料を使用した有機質の特殊肥料として、2023年11月に宮崎県より「みやざきリサイクル製品」に認定されました。
【連絡先】