本取組みは、米国においてコミュニティソーラーと呼ばれる制度を活用し太陽光発電所の建設と運営を行う事業である。
コミュニティソーラーとは、顧客が太陽光パネルを設置しなくても、間接的な方法で太陽光発電由来のエネルギーを活用でき、日本への応用も可能な先進的なビジネスモデルである。太陽光発電によって発電された電力は、電力クレジットを介して家庭や商業施設の顧客へ販売されるなど複数の販売実績が認められている。 米国におけるコミュニティソーラーのリーディングカンパニーと合弁会社を立ち上げ取り組んでいる。再生可能エネルギー普及拡大の面から日本企業の取り組みの先進的な事業モデルとして評価された。
従来、顧客が太陽光発電によるエネルギーを使用する際には、自宅あるいは施設の屋根に太陽光パネルを設置する必要があった。そのため屋上へのアクセスが制限されている、もしくは物陰に隠れて太陽光が届かないなどの理由で、設置場所に制約がある顧客は太陽光発電によるエネルギーを使用することができなかった。その解決法の一つとして導入されたコミュニティソーラーは、消費地から離れた場所に分散型の太陽光発電所を設置し、顧客と間接的な契約を結ぶビジネスモデルである。
コミュニティソーラーでは、太陽光発電所・顧客・電力会社の三者が関係しており、電力料金の支払いに充当できる電力クレジットを介して取引を行うことで、各者にメリットのある『三方よし』の形となっている。顧客は、電力クレジットを通常の電力料金よりも比較的安く購入することでメリットを享受できる。
米国コミュニティソーラー業界のリーディングカンパニーであるサミットリッジエナジー社と当社との合弁会社は、分散型太陽光発電所を複数集めて大きな規模にまとめることで、事業運営に必要な融資等を組成しやすくするスキームを構築している。
コミュニティソーラーを対象とした本スキームにより、当社は再生可能エネルギー普及、低・脱炭素化社会の実現に関する様々な側面で貢献している。
【連絡先】