水力実施協定の活動成果

第1期 (1995~1999年)

第2期 (2000~2004年)

第3期 (2005~2009年)

第4期 (2010~2014年)

第5期 (2015~2019年)

第6期 (2020~2024年)

第1期 (1995~1999年)

Annex-1:水力発電施設の更新・再開発 (カナダ、フィンランド、フランス、ノルウェー、スウェーデン)

本Annexは、既設水力発電設備の更新・増強・機能向上等を計画する場合に必要となる水車、発電機、制御システム等に関する技術的課題を調査・研究し、事業者の手引きとなるガイドラインの作成を目的として、カナダ(Hydro Quebec社,Ontario Hydro社)、フィンランド(IVO Power Engineering Co.)、フランス(EDF社)、ノルウェー(Statkraft社)、スウェーデン(Vattenfall社)等が参加した。 発足当初はEDF社がOA(活動リーダー)を務めたが、その後の欧州域内の電力自由化の波を受けOAの継続が困難となり、代わってHydro Quebec社がOAを引き継ぎ、以下の3つのガイドラインを作成し公表した。

≪成果報告書≫

  • ☆IEA技術報告書「フランシス水車の更新のためのガイドライン」
  • ☆IEA技術報告書「水力用発電機の更新のためのガイドライン」
  • ☆IEA技術報告書「制御システムの更新のためのガイドライン」

Annex-2:小水力発電 (カナダ、フランス、ノルウェー、イギリス、中国)

本Annexは、小水力発電の経済性向上に資する情報提供を目的として、カナダ(天然資源省(NRCan))、フランス(環境・エネルギー管理庁(ADEME))、ノルウェー(Trondheim 工科大学)、イギリス(Willson Energy Association Co.)、および中国(杭州国際小水力発電センター)等が参加し、カナダ天然資源省がOA(活動リーダー)を務めた。

☆IEA技術報告書「小水力発電における魚道」(2000年3月、英文) リンク
☆IEA技術報告書「小水力発電プロジェクトの評価手法」(2000年4月,英文) リンク
☆IEA技術報告書「今後の研究開発の評価-要約版報告書」(2000年3月、英文) リンク
☆IEA技術報告書「小水力発電プロジェクトの資金調達」(2000年3月、英文) リンク
☆IEA技術報告書「小水力発電プロジェクトの経済性リスクおよび感度分析」(2000年3月、英文) リンク
☆IEA技術報告書「小水力発電の機械設備」(2000年3月、英文) リンク

Annex-3:水力発電と環境(カナダ、フィンランド、日本、ノルウェー、スペイン、スウェーデン)

本Annexは、従来の水力発電計画において自然・社会的環境影響が激しい議論の的になったケースがあったことを踏まえて、広く社会に向けて水力に関する公正かつ客観的な情報を提供することを目的として、水力発電から生じる環境負荷およびそれらに対する回避・緩和策についての勧告を含むガイドラインを作成した。

本Annexへの主な参加機関は、カナダ(Hydro Quebec,Ontario Hydro)、フィンランド(Kemijoki Oy社)、日本(新エネルギー財団)、ノルウェー(水資源・エネルギー庁(NVE))、スペイン(電気事業協会(UNESA))、スウエーデン(Vattenfall社)で、ノルウェーがOA(活動リーダー)を務めた。

本Annexは、その取組みが環境全般と広範にわたり参加各国の関心も高く、5年間の活動を通して16カ国の政府機関、大学、研究機関、電気事業者、世界銀行、国際団体、NGOなどから多数の専門家が専門家会合やワークショップに参画した。

☆IEA技術報告書 「水力開発による社会・環境影響及び影響緩和策の効果に関する調査」(2000年5月、英文) リンク  
☆IEA技術報告書「水力発電とその他発電技術による環境影響の比較」(2002年6月、英文、和文) リンク リンク
☆IEA技術報告書「水力発電プロジェクトの環境影響評価のガイドライン、立法的枠組み等の調査」(2000年5月、英文) リンク  
☆IEA技術報告書「水力発電と環境:環境問題の現状と今後の活動に向けたガイドライン」(2000年5月、英文、和文)    
Vol.1 「要旨と勧告」    
Vol.2「Main report」 リンク リンク
Vol.3 「Appendix」   リンク
☆IEA技術報告書「環境影響緩和策の有効性」(2000年4月、英文、和文)   リンク

Annex-5:教育・トレーニング(日本、ノルウェー、スウェーデン)

本Annexは、将来にわたり水力開発を進める上で十分に教育された人員が必要であるとの認識の下で、水力発電計画、運転および保守に関する教育・トレー二ング手法を調査・研究を行った。また、十分な教育施設を持たない開発途上国等であっても教育・トレーニングを実施し得る遠隔教育システムに関する可能性調査を実施した。本Annexへの主な参加機関は、日本(新エネルギー財団)、ノルウエー(Trondheim工科大学)、およびスウエーデン(Vattenfall社)で、ノルウェーがOA(活動リーダー)を務めた。

≪成果報告書≫

★IEA技術報告書「水力発電の運用・維持管理における教育・トレーニングの現状に関する調査」(1998年11月)  
★IEA技術報告書「水力発電の運用・維持管理トレーニング・プログラムの構造」(2000年5月)  
★IEA技術報告書「水力計画段階における教育・トレーニングの現状に関する調査」(1998年11月)  
☆IEA技術報告書「水力計画段階における教育・トレーニング・プログラムの構造」(2000年5月、和文) リンク
★IEA技術報告書「水力のための情報技術と遠隔教育用のコンピュータ・ネットワークシステム」(2000年5月)  

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第2期 (2000~2004年)

Annex-2:小水力発電(カナダ、フランス、中国)

本Annexは第1期活動を継続するもので、引き続き小水力発電に関する技術や環境影響緩和策等の情報共有を目的として、カナダ(天然資源省)、フランス(環境・エネルギー管理庁)、および中国(杭州国際小水力発電センター)が参加した。カナダ天然資源省が第1期から引き続きOA(活動リーダー)を務めていたが、2004年4月からフランスの環境・エネルギー管理庁がOAを引き継いだ。

活動成果として、第1期で構築したデータベースの内容の充実、小水力発電の計画に有用なソフトウエアの開発と公開、および定期的なワークショップ等の開催による情報交換や発展途上国への技術移転等を図った.

≪成果報告書≫

★ データーベース「International Small-Hydro Atlas」
★ Waterpower XII(2001)におけるワークショップ
★ Hydrovision2002におけるワークショップ
★ Waterpower XIII(2003)におけるワークショップ
★ Hydrovision2004におけるワークショップ
★ Waterpower XIV(2005)におけるワークショップ

Annex-6:水力発電の社会的認識 (カナダ、フィンランド、日本、ノルウェー、スウェーデン、アメリカ)

第2期活動において新たに発足した本Annexは、水力発電に関する世論の理解促進は各国に共通する根本的な課題であるとの認識に立ち、エネルギー供給における水力発電の重要性や水力発電に関する理解の促進を目的として、カナダ(天然資源省およびHydro Quebec社)、フィンランド(Kemijoki Oy社)日本(新エネルギー財団)、ノルウェー(E-CO Vannkraft社)、スウエーデン(ELFORSK AB社)、およびアメリカ(米国内務省開拓局およびArgonne国立研究所)等が参加し、米国内務省開拓局がOA(活動リーダー)を務めた。

≪成果報告書≫

☆パンフレット「水力発電-成長する世界の繁栄のためのキー」 リンク  
☆パンフレット「水力発電及び世界のエネルギーの将来-クリーンな再生可能エネルギーを世界にもたらすための水力発電の役割」(2000年11月、英文、和文) リンク リンク

Annex-7:水力発電教育ネットワーク(日本、ノルウェー、スウェーデン)

本Annexは、Annex-5(教育・トレーニング)活動の継続として位置付けられるもので、Annex-5での検討結果を基に、水力発電技術者を対象とした遠隔教育システムの構築を主な目的として、日本(新エネルギー財団)、ノルウェー(国際水力センター(ICH: International Center of Hydropower))、およびスウエーデン(Vattenfall社)が参加し、ノルウェーの国際水力センターがOA(活動リーダー)を務めた。

本Annexの具体的成果は、汎用ソフトを利用した遠隔教育のための基本的システム(Platform)を構築し、試験運用のために幾つかの教材を組み込んだパイロットモデルを完成させ、更に遠隔教育システムの発展途上国への展開も視野に入れアジア工科大学(AIT)において東南アジア諸国から水力関係者を招請して遠隔教育システムを紹介するとともに、各国の現状と課題に関するワークショップを開催した。

≪成果報告書≫

☆プログラム「水力発電教育ネットワークのパイロット・プログラム」    

Annex-8:水力発電:成功事例(環境緩和策と便益)(日本、カナダ)

本Annexは、Annex-3(水力発電の環境・社会的側面)を発展的に継続させたもので、環境に配慮した水力開発を推進するために、水力開発から生じるさまざまな自然的・社会的環境問題を回避・低減した成功事例を世界の各地域から収集し、水力発電に関心を持つ関係者に広く情報を提供することを目的として、日本(新エネルギー財団)とカナダ(Hydro Quebec社)が参加し、日本(新エネルギー財団)がOA(活動リーダー)を務めた。

本Annexでは、さまざまな自然的・社会的な環境問題に加えて水力開発に伴う便益の享受を15の課題に区分し編纂することにより、各成功事例の理解や比較検討を容易に行えるようにした。世界20カ国から60件の成功事例を収集・編纂し、以下の報告書に取りまとめている。

☆IEA技術報告書「水力発電成功事例(環境緩和策と便益)」(2006年5月、和文) リンク
☆水力発電好事例一覧(和文) ダウンロード


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第3期 (2005~2009年)

Annex-2:小水力発電(カナダ、フィンランド、フランス、日本、ノルウェー)

本Annexは、第1期から活動を継続しているもので、カナダ(天然資源省)、フィンランド(Kemijoki Oy社)、フランス(環境・エネルギー管理庁)、日本(新エネルギー財団)、ノルウエー(水資源・エネルギー庁)が参加し、以下の各テーマについて活動を行っている。

①Subtask-A3: 政策と経験

参加各国の水力開発に係る政策、許認可手続き、開発促進策等を取りまとめた国別報告書(Country Report)を作成し、より効果的・効率的な開発促進策等を提言する。

②Subtask-A4: 定期的なワークショップの開催

③Subtask-B2: 革新的技術

小水力発電の開発促進を目的として、小水力発電に係るさまざまな革新的技術情報を収集し、広く情報発信することで新技術の導入を図る。

④Subtask-B5: コンピュータ・ソフトの開発と水平展開

カナダが主導して開発している小水力発電の計画・基本設計のためのコンピュータ・ソフトの紹介と普及を図る。

☆IEA技術報告書「小水力発電の革新的技術」(2010年10月、英文、和文) リンク リンク
☆革新的技術データリスト(和文) ダウンロード


Annex-(9):持続可能な水力の公的受容

本Annexは、Annex-6(水力発電の社会的認識)の継続である。エネルギー供給における水力発電に関する理解促進という目的の重要性に鑑みて、執行委員会において取り扱うこととなり、具体的な活動として以下のようなことを行っている。

①IEA水力実施協定ウエブサイト(www.ieahydro.org)の維持・更新

②国際水力協会(IHA)等の他の水力関係機関との連携

③水力に係る国際会議等の場での広報活動


Annex-10:水力システムへの風力の統合

本Annexは、風力実施協定が発足させた「Task24:Integration of Wind and Hydropower System」との協働プログラムとして始めたものである。風力実施協定が活動主体となり、風力発電電力の系統安定化技術の向上を目的として各種情報の交換・共有を行っている。


Annex-12: 水力発電と環境(ブラジル、フィンランド、日本、ノルウェー)

本Annexは、ブラジル(鉱物・エネルギー省)、フィンランド(Kemijoki Oy社)、日本(新エネルギー財団)、ノルウエー(水資源・エネルギー庁)が参加し、ブラジルがOA(活動リーダー)を務めている。本Annexでは、以下の2つのテーマに関して活動を行っている。

① Task-1: 貯水池における炭素循環

ダム貯水池からの温室効果ガス(メタン等)の排出量に関する関心が高まる中で、貯水池上下流を含む当該水域における炭素循環に関する科学的知見の獲得及び科学的測定方法、貯水池からの温室効果ガス排出量に関する公正中立な評価手法を検討する。

② Task-2: 水力発電と環境

Annex-3 (水力発電の環境・社会的側面)の成果として作成された「水力発電と環境:現状と将来行動のためのガイドライン」を、その後の社会情勢の変化・地球温暖化問題などの新たな課題を加えて改定版を作成する.


≪成果報告書≫

☆IEA技術報告書「改訂版 水力発電と環境のための勧告」(2010年10月、英文、和文) リンク PDFダウンロード
★Hydro 2009におけるワークショップ「貯水池における炭素循環」の開催    

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第4期 (2010~2014年)

Annex-2:小水力発電(日本、ノルウェー、アメリカ(カナダ))

本Annexは、第1期から継続しているもので、日本(新エネルギー財団)、ノルウェー(水資源・エネルギー庁)、アメリカ(Oak Ridge国立研究所)により以下の各テーマについて活動が実施されている。なお、日本は、2011年度は参加していないものの2012年度からSubtask-A5について中心となって活動を実施している。

Subtask-A1:ウェブサイトの充実

小水力発電に関する情報発信ウェブサイト「Small Hydro -International Gateway-」(http://www.small-hydro.com/)を構築し、Annex-2の活動成果の発信等を行う。

Subtask-A3:政策と経験

Subtask-A4:定期的なワークショップの開催

Subtask-A5:地域社会における持続可能な小水力発電

本subtaskは今後の小水力発電の開発促進を目的とし、各国の経済波及効果や地域社会・環境への間接的便益が顕著な好事例を収集・分析し、持続可能な小水力発電の推進への反映を図るものであり、各国の小水力発電に関する概要調査や小水力発電の好事例収集、分析・評価を行っている。

Subtask-B2:革新的技術

小水力発電に係る革新的技術情報を収集し、広く情報発信することで新技術の導入を図るものであり、ウェブサイト「Small Hydro -International Gateway-」で公開している。

Subtask-B5:コンピュータ・ソフトの開発と水平展開

Annex-9:水力発電の多様な価値(ノルウェー、アメリカ)

本Annexは、第4期から継続しているものであり、OA(活動リーダー)は、ノルウェーが務めている。Annexの活動目的・目標は以下の通りである。

水力発電は、再生可能エネルギーである電力を生み出すとともに、他の再生可能エネルギー(風力、太陽光等)起源電力の不安定性に対する効率的な調整機能を有している。さらに、水力発電の貯水池は、流水管理、水域環境保全、舟運、灌漑、発電立地地域の開発など様々な価値も生みだしている。これらの価値を公正に認識・評価するために、世界各地から様々な事例を収集・分析し、広く情報の発信を図る。

Annex-11:水力発電設備の更新と増強(日本、ノルウェー、アメリカ、オーストラリア)

本Annexは、第4期から新たに開始されたもので、日本(新エネルギー財団)、ノルウェー(水資源・エネルギー庁)、アメリカ(Oak Ridge国立研究所)、オーストラリア(Hydro Tasmania社)が参加し、OA(活動リーダー)は日本が務めている。

水力先進国ではこれまで50年以上運転している数多くの既設水力発電所が、更新または増強の時期を迎えようとしている。また近年、低炭素社会において増加が予想される風力や太陽光発電などの不安定な発電に対する即応性から、水力発電のアンシラリー価値が注目を集めつつある。

このような状況と新規水力発電計画の減少のため、水力発電事業者は、既設発電設備の更新と増強に関する最新技術の集積と、その技術の習得が必要になってきている。

このため、関係する好事例を世界規模で集積し、その実施経過を分析して、水力発電事業者、E/Mメーカーや専門コンサルタント等に有用な情報を提供することとし、これにより、水力発電の関係者が、必要な機能、経済性、技術、環境や社会に対する影響等に充分な考慮を払いながら、既設水力発電設備の更新や増強に関する適切な判断を必要な時期に下せるようにしようとするものである。

本Annexでは収集した国内16事業者からの45事例および海外9ヵ国から25事例についてキーポイント毎の詳細な分析を行い、高経年化する水力発電設備の経済的な価値を高めるとともに、効率性や環境順応性、安全性を高めるための合理的な更新・増強の方法を、体系的にまとめている。報告書は2部構成となっており、Volume 1では活動の方法論や事例収集結果及び分析結果を示しており、Volume 2では詳細検討の対象となった70事例を整理して掲載している。

「Annex-11 水力発電設備の更新と増強」  
☆Volume 1 最終報告書 (2016年3月、英文、和文) リンク PDFダウンロード
☆Volume 2 更新・増強の好事例集 (2016年3月、英文、和文) ダウンロード

Annex-12:水力発電と環境(ブラジル、フィンランド、日本、ノルウェー、アメリカ)

本Annexは、第3期から継続しているものであり、ブラジル(鉱物・エネルギー省)、フィンランド(Kemijoki Oy社)、日本(新エネルギー財団)、ノルウェー(水資源・エネルギー庁)、アメリカ(Oak Ridge国立研究所)が参加し、ブラジルがOA(活動リーダー)を務めた。第3期から引き続き、以下のテーマに関して活動を行った。

(Task-1:貯水池における炭素収支の管理):ダム貯水池における温室効果ガスの吸収・発散に関する関心が高まる中で、上下流を含む当該水域における炭素循環に関する科学的知見の獲得及び科学的測定方法に関するガイドラインを策定する。

☆IEA技術報告書「貯水池からの正味の温室効果ガスの放出量評価法に関する手引き:第1巻-計測計画とデータの解析」(2012 年 10 月、英文、和文) リンク PDFダウンロード

※本手引きは、貯水池からの正味の温室効果ガス(GHG)放出の定量評価を行うための基本的な考え方を示すものであり、第1巻として、GHG放出量の計測計画とデータの評価において必要と考えられる条件と手順を提案している。
この問題については、国連教育科学文化機関(UNESCO)と国際水力協会(International Hydropower Association: IHA)が、共同研究の成果として、貯水池から放出されるGHGの測定方法や計算結果の処理方法等を示す技術マニュアルを2010年に発行している。その後も様々な機関によって科学的不確実性を解明するための調査研究が行われており、IEAの本手引きは、そうした最新の知見も取り入れて作成されたものである。

Annex-13:水力発電と魚(オーストラリア、フィンランド、ノルウェー、フランス)

本Annexは、第4期(2014年)から新たに開始されたものであり、OA(執行責任者)はノルウェーが務めている。Annexの活動目的・目標は以下のとおりである。

魚と水力発電の関係は、長年にわたり広範囲の研究課題となっているが、最近の研究は魚種が限られており、地球レベルでの成果の適用を正当化することは難しい。水力開発は今後も世界中で進められることから、IEA水力を通じた国際協力プログラムとしてこれを扱うことは検討に値する。魚問題は、新規の水力開発は勿論のこと、既設発電所の許認可や運転管理にとっても極めて重要な問題であり、また、経済性にも大きな影響を及ぼす。

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第5期 (2015~2019年)

本Annexは第1期から活動を継続しているもので、ノルウェー(水資源・エネルギー庁)、日本(新エネルギー財団)、アメリカ(Oak Ridge国立研究所)が参加し、以下のテーマで活動を実施した。

Subtask-A1: ウェブサイトの充実
Subtask-A3: 参加各国の小水力発電における許認可手続き・各種開発促進策の比較検討
Subtask-A4: 定期的なワークショップの開催
Subtask-A5: 地域社会における持続可能な小水力発電に関する調査の実施
本Subtaskは2012年から日本が中心となって活動しており、小水力発電に関する概要調査や小水力発電に関する好事例の収集・分析を行った。
Subtask-B2: 小水力に関わる革新的技術情報の収集と情報発信等の継続・発展

≪成果報告書≫

技術報告書「地域社会における持続可能な小規模水力発電」(2017年3月、英文、和文) リンク PDFダウンロード
A2_STA5_付録 A1_各国の小規模水力発電の現状(英文、和文) リンク リンク
A2_STA5_付録 A2_好事例報告書集_Part1(英文、和文) リンク リンク
A2_STA5_付録 A2_好事例報告書集_Part2(英文、和文) リンク リンク
A2_STA5_付録 A3_調査文献リスト(英文、和文) リンク リンク
A2_STA5_持続可能な小規模水力発電計画のガイド(2019年3月、和文)【概要】 リンク
A2_STA5_持続可能な小規模水力発電計画のガイド(2019年3月、和文)【詳細】

※ダウンロード後は保存したZIPファイルを展開(解凍)し、「持続可能な小水力発電計画ガイド.pdf」を開いてご使用ください。
また、各ファイル間でリンクする設定のため、フォルダ内のファイル構成は変更せずにご使用ください。(「Annex-2 STA5 GPR他関連書類」のフォルダは直接使用しませんが削除しないでください。)

リンク
A2_STA5_持続可能な小規模水力発電計画のガイド(2019年3月、英文)【概要】 リンク
A2_STA5_持続可能な小規模水力発電計画のガイド(2019年3月、英文)【詳細】

※ダウンロード後は保存したZIPファイルを展開(解凍)し、「Guide for Sustainable SHP.pdf」を開いてご使用ください。
また、各ファイル間でリンクする設定のため、フォルダ内のファイル構成は変更せずにご使用ください。(「GPR, Supplement, etc」のフォルダは直接使用しませんが削除しないでください。)

リンク

本Annexは、第4期から継続しているものであり、OA(活動リーダー)は、現在ノルウェーが暫定的に務めている。本AnnexフェーズⅠでは他の再生可能エネルギー発電に対し調整機能を有し、また貯水池による流水管理や水域環境保全、地域開発等が可能な水力発電の価値を公正に認識・評価することを目標とし、活動を実施している。2018年から上記目標を深掘りする形で新たにフェーズⅡの活動が始まっており、以下のテーマについて検討を実施している。

Task-1: エネルギー、グリッドサービスおよび適応
将来、低炭素社会に移行するエネルギー市場および電気系統における水力発電の役割と価値を評価する。
Task-2: 気候変動適応サービス
気候変動に関連するリスクを最小化または緩和するために水力発電の役割と価値を評価する。
Task-3: 定水力発電のバランスと柔軟性に関するロードマップの作成
Task-1とTask-2の結果を文書化し普及させる。

≪成果報告書≫

☆☆IEA技術報告書「水力発電の多様な価値」フェーズⅠ(2017年10月、英文) リンク
☆☆IEA技術報告書概要「水力発電の多様な価値」フェーズⅠ(2017年10月、英文) リンク
☆☆ホワイトペーパー「再生可能エネルギー発電に価値を提供する柔軟な水力発電」(2019年10月、英文) リンク

本Annexは、第3期から継続しているものであり、第5期においても「貯水池における炭素収支の管理」(Task-1)のテーマで活動が続けられている。OA(活動リーダー)は、引き続きブラジルが務めている。今期は「貯水池からの正味の温室効果ガスの放出量評価に関する手引き」の第2巻「モデル化」、および、第3巻「管理、緩和、配分」を作成した。

≪成果報告書≫

☆☆IEA技術報告書「貯水池からの正味の温室効果ガスの放出量評価法に関する手引き:第2巻-モデル化」(2015年11月、英文) リンク
☆☆IEA技術報告書「貯水池からの正味の温室効果ガスの放出量評価法に関する手引き:第3巻-管理、緩和、配分」(2018年1月、英文) リンク

本Annexは、第4期(2014年)から継続しているもので、オーストラリア(Hydro Tasmania社)、フィンランド(Kemijoki Oy社)、ノルウェー(水資源・エネルギー庁)、フランス(EDF社)が参加し、ノルウェーがOA(活動リーダー)を務めた。本Annexでは魚と水力発電は密接な関係があるが、最近の研究は魚種が限られていることや水力開発が今後も世界中で進められることからIEA水力を通じた国際協力プログラムとして活動を行っている。

本Annexは、第5期(2015年)から新たに開始されたものであり、OA(活動リーダー)は中国が務めている。本Annexの活動目的は以下のとおりである。

カスケードシステムには複数の水力発電所が紐づいていることや、様々なステークホルダー、要求が存在することが課題として挙げられる。また、各水力発電用貯水池においては上下流の他の発電所に影響を与えるため、発電および水利用の最適化を図るとともに、環境、安全そして社会的責任のすべての要求を満たさなければいけない。本Annexの主たる目的は、流量を最適化したうえで一連の貯水池を利用している発電所を運用するための管理モデルを設けることである。
現在は、中国の長江、アメリカのテネシー川、ノルウェーの河川におけるカスケード式貯水池群の管理事例を収集している。

≪成果報告書≫

☆☆IEA技術報告書「カスケード貯水池の管理モデル」(2021年10月、英文)  リンク
☆☆IEA技術報告書「カスケード貯水池の管理モデル事例」(2021年10月、英文)  リンク

本Annexは、第5期(2016年)から新たに開始されたものであり、OA(活動リーダー)は日本が務めている。Annex-11の活動を進める過程で、水力発電設備を所有、管理する電気事業者が管下の設備に対して実施している戦略的アセットマネジメントの重要性が認識されたことを受け、本Annexでは水力発電設備の資産価値を向上させるために重要な役割を果たしている項目を特定することを目標として、電気事業者が実施しているアセットマネジメントの事例調査を実施する。本Annexの活動は以下のとおりである。

段階-1: アセットマネジメントや意思決定の手法、技術
各電気事業者が実施しているアセットマネジメントの事例を収集し、設備の性能、機能および価値の向上に関する手法、技術を分類、抽出する。
段階-2: 資産価値向上の目標
収集した事例を整理し、意思決定の特徴を分類するとともに、アセットマネジメントで資産価値を向上させるために重要な役割を果たしている目標を抽出する。
☆☆IEA技術報告書「水力発電設備の保守業務に関する意思決定」(2021年10月、英文、和文) リンク PDFダウンロード
Appendix-1 好事例集_日本国内(英文、和文) リンク リンク
Appendix-2 好事例集_海外(英文、和文) リンク リンク

本Annexは、Annex-2を発展的に継続させたものであり2019年から新たに開始された。世界規模で隠れた水力ポテンシャルの開発を可能にし、それを支援するための枠組みを提供することを目的としており、活動は以下のとおりである。

Task-1: 包蔵水力量データの更新
新技術、追加データ、最新の経済基準、規制および環境の制約に関する情報ならびに改善された開発方法に基づいて、既存の包蔵水力量調査を見直し・更新し、追加データを特定するためのプロセスを検討する。
Task-2: 既存の水力発電所の性能向上
既存の水力発電所において、損失の低減および性能改善によって生じる出力増加の可能性を評価する。
Task-3: 非発電用ダムと水管理施設への発電設備の追加
水供給、灌漑、洪水調整用等のダムや送水管路、灌漑用水路等の水管理施設の未利用落差・流量を使用して水力発電設備を追加できるかを検討・評価する。
Task-4: Hidden Hydro Opportunitiesに関する水力発電技術の研究と革新
Task-1~3で適用された革新的な研究開発内容をまとめて評価する。
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第6期 (2020~2024年)の活動

本Taskは、第4期から継続しているものであり、TM(活動リーダー)は、現在ノルウェーが暫定的に務めている。本TaskフェーズⅠでは他の再生可能エネルギー発電に対し調整機能を有し、また貯水池による流水管理や水域環境保全、地域開発等が可能な水力発電の価値を公正に認識・評価することを目標とし、活動を実施している。2018年から上記目標を深掘りする形で新たにフェーズⅡの活動が始まっており、以下のテーマについて検討を実施している。また、以下のテーマの中で、長時間エネルギー貯蔵(LDES)と水力発電の役割の検討や洪水調節・干ばつ管理の検討を実施している。

Sub-Task-1: エネルギー、グリッドサービスおよび適応
将来、低炭素社会に移行するエネルギー市場および電気系統における水力発電の役割と価値を評価する。
Sub-Task-2: 気候変動適応サービス
気候変動に関連するリスクを最小化または緩和するために水力発電の役割と価値を評価する。
Sub-Task-3: 定水力発電のバランスと柔軟性に関するロードマップの作成
Sub-Task-1とSub-Task-2の結果を文書化し普及させる。

2024年度からは、以下3つのテーマについて検討を実施している。
・洪水調整と干ばつ調整を行う水力発電(Task-12と合同)
・柔軟性と貯蔵
・水力発電のハイブリッド
IEA技術報告書「進化するエネルギー市場における柔軟性の評価:水力発電の現状と将来の見通し」(2021年6月、英文) リンク
IEA技術報告書「変動型再エネの大量導入下における揚水発電の役割と課題」(2021年10月、英文、和文) リンク リンク
IEA技術報告書「気候変動シナリオ下での洪水調節と渇水管理サービスを提供する水力の価値: ケーススタディ」(2022年10月、英文) リンク
IEA技術報告書「Hydropower providing flood control and drought management services under changing climate scenarios: Case studies」(2023年1月、英文) リンク

本Taskは、第3期から継続しているものであり、第6期においても「貯水池における炭素収支の管理」(Sub-Task-1)のテーマで活動が続けられている。TM(活動リーダー)は、引き続きブラジルが務めている。2023年1月にTask-9との共同Taskの報告書「Hydropower providing flood control and drought management services under changing climate scenarios: Case studies」がIEA水力実施協定のウェブサイトにアップロードされたが、以降の活動を停止している。

IEA技術報告書「Hydropower providing flood control and drought management services under changing climate scenarios: Case studies」(2023年1月、英文) リンク

本Taskは、第4期(2014年)から継続しているもので、オーストラリア(Hydro Tasmania社)、フィンランド(Kemijoki Oy社)、ノルウェー(水資源・エネルギー庁)、フランス(EDF社)が参加し、ノルウェーがTM(活動リーダー)を務めた。本Taskでは魚と水力発電は密接な関係があるが、最近の研究は魚種が限られていることや水力開発が今後も世界中で進められることからIEA水力を通じた国際協力プログラムとして活動を行った。2023年5月にIEA水力実施協定のウェブサイトにアップロードされた報告書「A Roadmap for Best Practice Management」をもって活動を終了した。なお、フォローアップとして、2023年にTask-19「水力発電と魚 2.0」が活動を始めた。

IEA技術報告書「A Roadmap for Best Practice Management」(2023年5月、英文) リンク

本Taskは、Annex-2を発展的に継続させたものであり2019年から新たに開始された。世界規模で隠れた水力ポテンシャルの開発を可能にし、それを支援するための枠組みを提供することを目的としており、活動は以下のとおりである。

Sub-Task-1: 包蔵水力量データの更新
新技術、追加データ、最新の経済基準、規制および環境の制約に関する情報ならびに改善された開発方法に基づいて、既存の包蔵水力量調査を見直し・更新し、追加データを特定するためのプロセスを検討する。
Sub-Task-2: 既存の水力発電所の性能向上
既存の水力発電所において、損失の低減および性能改善によって生じる出力増加の可能性を評価する。
Sub-Task-3: 非発電用ダムと水管理施設への発電設備の追加
水供給、灌漑、洪水調整用等のダムや送水管路、灌漑用水路等の水管理施設の未利用落差・流量を使用して水力発電設備を追加できるかを検討・評価する。
Sub-Task-4: Hidden Storage
既存の貯水池等を活用した中小規模の揚水発電設備を分散型電力貯蔵設備として追加できるか特定・評価する。
Sub-Task-5: 「Hidden Hydro」利用に関する水力発電技術の研究と革新
Sub-Task-1~3で適用された革新的な研究開発内容をまとめて評価し、将来の研究方向性と革新的研究の課題を策定する。
白書「Overview and major needs for identifying and acting on Hidden and Untapped Hydropower Opportunities at Existing Infrastructure」(2023年7月、英文) リンク
白書 改訂版「Overview and major needs for identifying and acting on Hidden and Untapped Hydropower Opportunities at Existing Infrastructure」(2024年8月、英文、和文) リンク リンク
IEA技術報告書「既存水力発電所の性能向上」(2024年9月、英文) リンク

本Taskは、2020年度で取組みが終了したAnnex-15「水力発電設備の保守および増強に関する意思決定」に引き続き、日本がTMとなって新たにTaskを設置すべく、令和2年度から活動を開始した。将来的に洪水規模の拡大が懸念される中で、発電事業者が取るべき、具体的対応策を調査する。調査結果は各国事業者にフィードバックされ、気候変動が拡大する中でリスク軽減に貢献することを目的としており、活動は以下のとおりである。

Sub-Task-1: 気候変動による自然災害リスク予測と、発電施設安全確保のための予防保全策と設計基準に係る評価(Sub-Task Leader:スイス)
洪水リスクを含む気候変動による災害リスクを予測し、これらに対する発電施設の安全確保を図るための予防保全策を調査する。調査では気候変動に伴うリスクとして、洪水量増大に加えて、大規模地滑り・氷河湖洪水による土石流等の自然災害リスク予測に加えて、発電施設、特にダム・洪水吐等の重要構造物の設計基準および予防保全策に対する評価を調査対象とする。
Sub-Task-2: 水力発電所の洪水被害軽減策(Sub-Task Leader:日本)
既存の洪水被害復旧事例から、災害要因分析に基づく復旧計画、経済性および施工技術面を考慮した改修方法に係る設計・施工上の課題を取りまとめる。また、予防保全としての発電施設の更新と併せて維持管理面における業務省略化や運用面における効率化等を付加した事例についても取りまとめる。
Sub-Task-3: 貯水池堆砂管理(Sub-Task Leader:日本)
排砂効率の向上に加えてダム下流の環境影響配慮に係る課題があり、特に同一水系発電所群における連携排砂については有効と期待されており、各発電所の運用に対する統合管理・モニタリングに基づく複合的な取り組みを調査し、課題と解決策を調査する。

本Taskは、Annex-14を発展的に継続させたものであり2020年から新たに開始された。本Taskの主な目的は、水資源を包括的に利用するための意思決定支援システムの開発動向と関連する特性を分析し、交換プラットフォームを構築することで、将来の水資源意思決定システムの開発と適用に関連する事例を提供することであり、活動は以下のとおりである。

Sub-Task-1: 水文予測と配分技術
Sub-Task-2: 水力発電所の保守運用
Sub-Task-3: 流域の生態と環境保護
Sub-Task-4: 水資源の包括的な利用のための意思決定支援システム

本Taskは、2023年5月に活動が終了したTask-13の後継として、2023年5月に執行委員会で提案された。執行責任者はノルウェーが務め、水力発電による魚類への影響の緩和策を調査することを目的とし、以下の事項について調査を進めている。

・地方、地域のスケールにおける環境フロー
・魚類とその生息地のモニタリングのための高度な技術の適用
・水力発電の運転と魚類のリスク評価

活動テーマは以下の通り。
・主要な利害関係者・組織との連携
・国際会議の場でセミナー/特別セッションを開催
・概況報告書の作成
・環境フロー、監視技術およびリスクt評価に関する調査報告書の発行
・最終報告の作成
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