新エネ大賞
New Energy Award

令和2年度 新エネ大賞
新エネルギー財団会長賞【分散型新エネルギー先進モデル部門】
卒FIT世帯を対象とした余剰電力買取事業者向け 「余剰電力予測サービス」
(一財)日本気象協会

受賞のポイント
本サービスは、卒FIT世帯で発生する太陽光発電出力、電力需要量および余剰電力量を高精度に予測(30分ごとに78時間先まで予測)するサービスである。
予測に際しては、一般的な家庭の太陽光パネル設置条件や需要特性のほか、地域特性も考慮しており、本サービスにより余剰電力の買取、利活用支援のほか、自家消費モデルの高度化など様々な応用が可能となる。気象予測のノウハウを電力ビジネスに応用している点で独創性があることが評価された。
分散型新エネルギー先進モデルの概要
本サービスでは、卒FIT世帯の屋根上に設置された太陽光パネルや電力需要に関する予測条件を地域別に最適化して設定し、平均的な家庭1軒あたりの太陽光発電出力、電力需要量および余剰電力量を予測する。予測情報は電力エリアあるいは都道府県ごとに提供可能であり、全国規模で余剰電力の買取を行う事業者のみならず、特定地域に特化した事業者にも必要最小限の単位で活用いただけるよう配慮した。提供する予測情報は平均的な家庭1軒あたり、または設備容量1kWあたり(太陽光発電出力のみ)の値とすることで、卒FIT世帯の買取軒数が増減した場合でも買取事業者側での任意の設定変更が可能な仕様とした。
本サービスは買取事業者での余剰電力活用を目的に開発したものであるが、以下の用途にも活用可能である。今後、卒FIT世帯の拡大とともに、本サービスの活用範囲は一層広がることが期待される。
- 再エネ自家消費モデルの高度化
- 逆潮流アグリゲーションによる供給力/予備力/調整力の提供
- 分散型エネルギーリソースを活用したDR(デマンドレスポンス)、VPP(仮想発電所)、ERAB(エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス)の実現
- 非FIT世帯への適用 など

受賞者による広報活動
【連絡先】
- 一般財団法人 日本気象協会 事業本部 環境・エネルギー事業部 エネルギー事業課(松田)
〒170-6055 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 55F
TEL 03-5958-8151 / FAX 03-5958-8157 / E-mail ke-eigyo_kankyo@jwa.or.jp