産業会議・委員会
Committee
水力委員会
水力委員会は、中小水力の開発および導入促進に関する諸方策について調査・研究を行うとともに、国および関係機関に対する政策提言を作成し、意見具申を行っています。
水力委員会では下部組織として作業部会を設け、水力開発を巡る状況変化に注視しつつ、水力開発の更なる促進や既設水力発電所の増強、揚水発電所の維持・開発促進のための方策について検討を進め、2年に1度、水力発電の導入促進に関する提言を作成してます。
(1)委員会構成
- 委員長:小井澤 和明 一般社団法人 電力土木技術協会 副会長 兼 専務理事
- 委員数:委員14名
作業部会
- 作業部会長(R5・6年度):山根 雄一 関西電力株式会社 再生可能エネルギー事業本部 水力部長
- 委員数:委員14名
(2)令和5・6年度 活動状況
(1) 活動内容
・令和5年度
水力委員会を開催し、アンケート調査結果の確認と令和6年度提言について議論しました。
・令和6年度
水力委員会を開催し、「水力発電の脱炭素社会実現への貢献における課題解決に向けた提言」を作成しました。
(2) 緊急提言
第7次エネルギー基本計画策定に合わせ、定例の提言に先立ち、緊急提言をとりまとめ、令和6年11月8日に要望事項等を資源エネルギー庁へ意見具申しました。
(3) 水力委員会 作業部会
①活動内容
・令和5年度
作業部会を3回開催し、令和6年度提言に向けた内容検討と水力開発および利用促進に係る課題・要望等について、アンケート調査を行いました。
・令和6年度
作業部会を4回開催し、提言(案)の作成を行いました。
②現地視察(令和6年5月9日群馬県)
群馬県企業局が所有する坂東水系の発電所(柳原、小出、関根、田口発電所)および八ッ場ダムにて、現地視察を実施しました。
坂東水系の各発電所は、群馬県企業局が保有する発電所の中で市街地に設けられた発電所で、堆砂の状況などを説明していただきました。
八ッ場ダムは、2020年に完成した新しいダムで、洪水対策や水力発電等の役割を持つダムです。ダムの堤体や発電所を見学し、建設や保守に関する工夫や、観光資源としての活用について説明を受けました。
③水力発電事業従事者との意見交換会(群馬県企業局)
水力発電事業従事者が、水力発電の運用や開発する上での課題を調査するため、群馬県企業局の方々と意見交換会を行い、
堆砂管理で直面している課題や市街地に立地している発電所の課題等について意見交換しました。
(3)令和7(・8)年度 活動方針
〇キーワード:
- 「水力発電の特性に即した普及拡大支援」
- 「地域を含めた水力発電の理解醸成」
- 「ダム運用の高度化への取組み」
〇令和7(・8)年度委員会活動
令和6年度に引き続き、水力委員会の下部組織として作業部会を設置し、令和6年度に作成した提言「水力発電の脱炭素社会実現への貢献における課題解決に向けた提言」のフォローを行うとともに、国の政策動向(経済産業省のみならず、気候変動への対応を踏まえた国土交通省のダム運用の高度化施策など)を注視しながら、水力発電の特性に即した助成制度のあり方、地域の方を含めた世論の水力発電に対する理解の醸成など、次回の提言作成に向けた内容検討を進める。