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風力委員会


 風力委員会は、建設・土木会社、エネルギー・電力会社、メンテナンス会社、業界団体等を構成メンバーとして委員会活動を展開している。風力委員会としては、陸上風力発電とともに再エネの切り札とされる浮体式を含めた洋上風力発電に関する、事業環境整備関連分野、次世代電力ネットワーク関連分野、技術開発関連分野における以下のような活動をしている。

 

(1)委員会構成

  • 委員長: 飯田 誠 東京大学 特任准教授
  • 委員数: 委員22名、アドバイザー1名、オブザーバー2名
 

 

(2)    令和6年度 活動状況

 令和6年度は風力発電の導入促進に関する、第7次エネルギー基本計画策定に対する緊急提言・エネ基(案)のパブコメ・年度末の提言の取りまとめ、ならびに風力発電講演会、風力発電研修会等の企画・開催を主体に活動した。
 

(1) 「風力発電の導入促進に関する提言」取りまとめ

 政府の第7次エネルギー基本計画策定に向けて、昨年度の委員会における調査結果や最近の風力発電を取り巻く情勢を踏まえ、以下の項目について検討をおこない、「風力発電の導入促進に関する緊急提言」とともに、エネ基(案)のパブコメ、年度末には「風力発電の導入促進に関する提言」を作成した。

① 2030年導入目標に対する現状と評価
② 目標達成に向けた政策提言
・2030年-2040年導入目標確実化にむけた課題
・風力発電の適切な導入拡大を推進するためのインフラ整備
・エネルギー政策が社会システム変革を牽引する
 

 

(2) 新エネルギー人材育成研修会 「新エネ基礎コース(系統連系の基礎)」での講演

 開催日 : 2024.08.01(木)、開催方法 : オンライン(Zoomウェビナー)、参加者 :33名
 

(3) 新エネルギー人材育成研修会 「風力発電コース」の企画・開催

 新エネルギー分野での事業化を志す人を対象として、新エネルギー人材育成研修会「風力発電コース」を企画し、本委員会主催のもとに開催した。
 開催日 : 2024.12.17(火)、開催方法 : オンライン(Zoomウェビナー)、参加者 :60名
 

(4) 風力発電講演会の企画・開催

 EEZにおける洋上風力発電、風車の国産化やサプライチェーン形成などをテーマに、本委員会主催の講演会を開催した。
 開催日 : 2025.02.18(火)、開催方法 : オンライン(Zoomウェビナー)、参加者 :118名
 ①洋上風力政策の現状と今後について
 (資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー課 風力政策室長 古川雄一 氏)
 ②排他的経済水域(EEZ)とはどのような海域か
 (東北大学大学院法学研究科教授、国立極地研究所北極観測センター教授 西本健太郎 氏)
 ③風車開発に於ける研究の重要性とネットワークの活用
 (足利大学 総合研究センター特任教授、風力エネルギー学会会長 永尾徹 氏)
 ④風のエネルギーを最大限活用するシステムを考えてみませんか
 (青森公立大学特別教授/弘前大学学長特別補佐、風力エネルギー学会副会長 本田明弘 氏)
 

 風力委員会現地委員会報告(北海道石狩市 11/11-12)

①現地視察

  1. 株式会社リエネ銭函風力発電所見学
  2. GPI石狩湾新港洋上風力発電所見学
  3. コスモエコパワー石狩湾新港風力発電所見学
  4. GPI大型蓄電池設備見学
②株式会社リエネとの銭函風力発電所に関する意見交換
③石狩市役所との再エネに関する意見交換
④第3回風力委員会
⑤北海道電力㈱の最新鋭のLNG火力発電所見学
 
 

 


 

(3)    令和7年度 活動方針

 

令和7年度委員会活動キーワード: 「浮体式洋上風力発電」「国内産業サプライチェーン」「系統整備」
令和6年度は、政府の第7次エネルギー基本計画策定に向けて、昨年度の委員会における調査結果や最近の風力発電を取り巻く情勢を踏まえ、緊急提言を作成するとともに、エネ基(案)のパブコメ、年度末に「風力発電の導入促進に関する提言」を作成した。令和7年度は、6年度作成の緊急提言・提言をフォローするとともに、引き続きこれらの調査を継続しつつ、風力発電を取り巻く最新の情勢を把握し、提言に結び付けて行きたい。
【主な調査分野】
① 事業環境整備関連分野(事業予見性および産業育成・サプライチェーン)
② 次世代電力ネットワーク関連分野
③ 技術開発関連分野