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新エネ大賞

New Energy Award

新エネルギー財団会長賞
令和5年度 新エネ大賞
新エネルギー財団会長賞【導入活動部門】

食品廃棄物のリサイクルによる地産地消型エネルギー資源利用

(株)東北バイオフードリサイクル
令和5年度 受賞事例 新エネルギー財団会長賞

受賞のポイント

本事業は、食品廃棄物のリサイクルによるエネルギー利用である。

バイオガス発電だけでなく肥料利用も含めて食品廃棄物を無駄なく利用し、地元に還元する、リサイクルチェーンを構築している。

また、発酵残渣の肥料登録が食品廃棄物由来有機質肥料の利用促進の先鞭として評価された。

導入活動の概要

当社は、「東北地方における地域新電力地産地消型モデルの有力電源創出」と「地域循環型エコシステム構築」を目指して、JFEエンジニアリングGrと、JR東日本Gr、東京ガス株式会社、協業組合仙台清掃公社の4社Grが出資している会社であり、2022年2月より操業を開始した。当社が取り組むメタン化による食品リサイクルは、肥料化や飼料化に不向きな異物の 混ざった食品廃棄物をリサイクルできるため、食品リサイクル率の向上策として注目されている。

当社は1日40tの食品廃棄物を受け入れる能力があり、処理過程のメタン発酵で発生するバイオガスを燃料として、780kWのガスエンジンで発電を行う。発電した電気は小売電気事業者であるアーバンエナジー株式会社へFIT価格で 全量売電する。更に、排出事業者とアーバンエナジーの間で電力売買契約を結ぶことで、食品廃棄物を若干割り引かれた価格の電気として排出事業者に戻す電力リサイクルループ(創電割®)を構築する。

また、メタン発酵を行う過程で発生する発酵残渣を肥料として活用する取り組みを行っている。東北地方近郊の農業法人に肥料を提供し、当社の肥料で作られた農作物を排出事業者の店舗等で利用してもらう農業リサイクルループの構築を目指している。近隣地域で電力と農業の両方のループによるダブルリサイクルループを構築し、更なる地産地消の循環利用推進とサーキュラーエコノミーの達成を目指す。

そのほか、近隣の高等学校、大学への出張授業による環境教育にも協力している。

食品廃棄物のリサイクルによる地産地消型エネルギー資源利用

【連絡先】

  • 株式会社東北バイオフードリサイクル
    〒983-0002 宮城県仙台市宮城野区蒲生3-10-1
    TEL 022-355-9151 / メールアドレス TBR_info@ml.jfe-eng.co.jp