新エネ大賞
New Energy Award

官民連携でつくる蒸気の地産地消。地域の資源循環の輪。
受賞のポイント
本取り組みは、蒸気の生成者と蒸気需要者が隣接しているという立地特性を最大限活かした取り組みであり、熱交換等を経ず、蒸気を直接供給することにより、高効率かつ合理的な熱供給を実現している。
ごみ焼却で発生する熱を地域の工場で有効利用しており、地域の産業基盤の構築に寄与している。また、災害時の電力安定供給ではないが、エネルギーの安定供給という観点から、災害時の自立運転性の向上にも貢献できるポテンシャルがある。
ごみ焼却施設で発生する高温余剰蒸気を民間製紙工場へ有償供給する全国的にも稀少な取り組みであり独創性が評価された。
地域共生の概要
本事業は、蒸気を生成する尾張東部衛生組合と蒸気需要の高い事業を行う株式会社エコペーパーJPが隣接しているという立地特性を最大限活かした取り組みであり、蒸気を直接供給することにより、エネルギー損失の少ない高効率かつ合理的な熱供給を実現したものです。
尾張東部衛生組合のごみ焼却施設は、30年以上にわたって、地域から排出される一般廃棄物の焼却処理を行っています。焼却処理の際に生じる熱で蒸気を生成し、蒸気タービンによる発電を行い、施設内で消費する電力をまかなっており、余剰分については売電を行っています。
また、隣接する株式会社エコペーパーJPは、長年、地域で古紙を原料に再生紙を製造する紙のリサイクル事業を展開しており、紙の乾燥に用いるドライヤーを加熱するために蒸気を使用しています。
尾張東部衛生組合では、発電の他にも蒸気の熱を、施設内での空調設備等に利用していますが、焼却炉2炉運転の際には、それら設備では利用しきれないほどの蒸気が生じていたため、この蒸気の熱エネルギーをさらに利活用するために、株式会社エコペーパーJPまで蒸気送気管、復水回収管等を設置し、平成18年から全国的にも珍しいごみ処理施設からの蒸気による有償熱供給を開始しました。このことによって蒸気の有効利用率を大幅に上げることに成功し、熱供給後の蒸気については、配管を通し復水として、組合に還元することで、ボイラー水への再利用を行っています。また、災害時等で設備が故障し、ごみ処理が行えなくなった際には、相互協力体制が整っているため可能な限り早い復旧を見込むことができます。
株式会社エコペーパーJPとしては、紙のリサイクル事業に加えて、ごみ焼却で生じる熱エネルギーを効率的に活用することで、さらに持続可能な脱炭素で環境にやさしい資源循環を実現しています。
【連絡先】
- 尾張東部衛生組合
愛知県尾張旭市晴丘町東33番地1
℡:0561-54-1643 - 株式会社エコペーパーJP
愛知県尾張旭市晴丘町東82番地1
℡:0561-53-3315