研修・講演会
当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。
この度、令和6年度第2回(通算第132回)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。
関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。
「としま区民センター」 8階 多目的ホール
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-20-10
電話 03-6912-7900
(案内図参照)
◎羽田空港より(例)
羽田空港 →(東京モノレール 14分)→
浜松町 →
(山手線外回り 31分)→ 池袋
120名程度(申込先着順)
賛助会員 34,100円(消費税込み)、一般 39,600円(消費税込み)
主テーマ:水力発電における技術動向
開催日:令和6年10月9日(水)~10日(木)
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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13:00 | 受付開始 |
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13:20 | 開 会(一財)新エネルギー財団 |
開会挨拶、プログラムの紹介ほか |
13:30~14:30 | ① 水力発電所に対するIEC 61850の適用と従来通信変換アダプタの開発一般財団法人電力中央研究所 |
人材不足が進む中でも監視制御システムの構築と保守に必要となる技術力を継続的に確保するためには、変電や発電等の様々な分野におけるデジタル監視制御システムの通信方式等を規定している国際標準IEC 61850を分野によらず一律に適用することが有利であり、国内の発変電所にも適用され始めている。一方、当面の間は、従来の通信方式を適用した制御所が併存する。そこで、IEC 61850を適用した水力発電所の従来通信による遠方監視制御を可能とするために、IEC 61850に基づく通信と従来通信(CDT、HDLC)を変換するためのアダプタを開発した。 本講義では、水力発電所に対するIEC 61850の適用に関する基本事項と開発したアダプタについて紹介する。 【電気が主の講義となります】 |
14:45~15:45 | ② 最近の水車・発電機の更新及び改修工事における適用技術動向富士電機株式会社 |
2012年から開始された再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)により、中小水力発電の新規開発に加えて、老朽化した既存の水力発電設備の更新需要が急激に高まった。これに伴い、単なる既存設備の置き換えにとどまらず、出力の増強、保守の省力化、環境負荷の低減に寄与する様々な新技術が適用されてきている。 本講義では、最近10年程度における中小水力発電所の更新及び改修工事に適用されてきた技術を紹介し、その特徴について説明する。 【電気が主の講義となります】 |
16:00~17:00 | ③ ダムの維持管理・リニューアル工事に用いられる水中施工技術
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水力発電所の水中部において点検・調査や施工を行う際、人命安全のためにダイバーレスが求められ、目的に応じたROVや専用ツールの機器開発と導入が図られている。一方、複雑・高度な作業には未だ人の手による作業が必要となるが、潜水士作業は水深に応じて作業時間が制約されるため、大規模工事では、発電停止期間に大きな影響を与えることが課題になっている。 本講義では、ダム水中部での施工に用いられる機械化施工技術及び工期短縮のために導入される飽和潜水技術を含む潜水士作業について紹介する。 【土木が主の講義となります】 |
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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9:30~10:30 | ④ 導水路トンネル補強工事の合理化とコスト低減効果に寄与する製品開発九州電力株式会社 |
既設水力発電所において「新設区分」のFIT認定を受ける際には、導水路等の補強工事が必要である。この代表的な工事として、カーボングリッドをポリマーセメントモルタルで被覆する工法がある。この工法において従来のカーボングリッドを用いた施工は、力学的に過剰な設計であることやポリマーセメントモルタルの品質管理に手間を要することなど、様々な問題があった。 本講義では、九州電力で開発した、施工のコスト低減と高品質化を両立する3種類の製品について、社内設備を用いた現場実装の結果も交えて紹介する。 【土木が主の講義となります】 |
10:45~11:45 |
⑤ 水力発電所の土木設備保全におけるデジタル技術を活用したDXの推進株式会社KANSOテクノス |
KANSOテクノスは、関西電力が保有する150を超える水力発電所の土木設備の保全において、安全を第一にしつつ効率的かつ効果的に維持管理を推進する手法の確立に向けて、関西電力と一体となって取り組んでいる。ダム(水門含む)・導水路・水槽・水圧鉄管・放水路といった土木設備の維持管理について、デジタル技術を活用しDXを図ることで一定の成果を上げており、近年では、他の電力会社や公営電気事業者にもこれらの技術を適用することで、土木設備保全の安全確保と効率化に貢献している。 本講義では、ドローン・ロボット・非破壊検査などのデジタル技術を活用した維持管理手法の確立に向けた取組みの一例を紹介する。 【土木が主の講義となります】 |
13:00~14:00 | ⑥ 台形CSGダムにおける自動化・施工合理化の取組み鹿島建設株式会社 |
成瀬ダムは、秋田県に建設中の台形CSG形式のダムである。当現場は豪雪地帯に位置していることで、CSG及びコンクリートの打設が年間7か月と限定されているため、高速施工が求められる。一方で、作業従事者の高齢化や熟練度低下などの建設産業をとりまく諸問題による影響は顕著であり、ICTやDXを積極的に導入した施工の合理化が課題になっている。 本講義では、建設機械の自動運転を核とした次世代建設生産システム及び各種施工合理化技術の取組みについて紹介する。 【土木が主の講義となります】 |
14:00 | 閉 会(一財)新エネルギー財団 |
令和6年9月30日(月)
テキストのみの頒布を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。
今回、受講申込みされた方は、過去の実務研修会テキストを割安で購入頂くことができます(定価の20%引き[賛助会員:5,280円,一般:6,160円(消費税込み・送料別)])。
購入方法は下記の2通りになります。
研修会講義の動画(講義時のPC画面及び講義音声、質疑応答はカット)について、有償配布します(編集の都合上、配布開始は1か月後を予定)。
購入希望者は「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。
一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担 当:実務研修会担当
E-mail:hydroes,nef.or.jp
〒161-0033 東京都新宿区下落合2丁目3番18号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-6810-0370