研修・講演会
当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。
この度、令和6年度第3回(通算第133回)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。
関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。
国立オリンピック記念青少年総合センター
センター棟4階 セミナーホール417室
〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1
電話 03-3469-2525
(案内図参照)
120名程度(申込先着順)
賛助会員 賛助会員 34,100円(消費税込み)、一般 39,600円(消費税込み)
主テーマ:水力発電所の改造及び運用保守
開催日:令和7年1月22日(水)~23日(木)
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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13:00 | 受付開始 |
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13:20 | 開 会(一財)新エネルギー財団 |
開会挨拶、プログラムの紹介ほか |
13:30~14:15 | ① 中小水力政策の今後について経済産業省 資源エネルギー庁 |
2024年4月1日に施行された改正再エネ特措法を踏まえた再エネ政策の方向性に加えて、中小水力発電の現状や課題並びに今後の方向性について紹介する。 |
14:30~15:30 | ② 寝覚発電所木曽川えん堤改良工事の概要関西電力株式会社 |
関西電力の寝覚(ねざめ)発電所木曽川えん堤では、設置から約80年を経過したことから、2020年10月から2022年5月にかけて設備更新のための改良工事を実施した。洪水吐ゲートを鋼製ストニーゲートからゴム袋体支持式鋼製起伏堰(SR堰)に変更するとともに、放流管理を自動化することにより、初期放流から全倒伏までを自動制御し、運用上の安全向上と効率化を図った。 本講義では、改良工事の計画、設計、施工について紹介する。 【土木が主の講義になります】 |
15:45~16:55 | ③ 足寄発電所水車発電機リパワリング工事の概要電源開発株式会社 |
北海道十勝川水系糠平系6発電所のうちの上流から5番目に位置するダム水路式の足寄発電所は、運転開始後60年以上を経過している。発電機器に対して定期的にオーバーホールやメンテナンス等を実施してきたが、長期にわたる安定的な運転と設備の信頼度向上並びに最大出力の増加を図るために、水車発電機や主要変圧器を新規製作した機器に取り替えるリパワリング工事を実施し、2023年3月に運転を再開した。 本講義では、リパワリング工事の電気及び土木工事の概要について紹介する。 【電気・土木の割合が等しい講義になります】 |
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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9:30~10:30 | ④ 発電プラントの遠隔監視・スマート保全におけるDX推進状況三菱重工業株式会社 |
発電プラントの遠隔監視やスマート保全を推進するうえで必要となるデジタル基盤技術は、水力・火力等によらず共通に利活用できるものが多い。そこで本講義では、遠隔監視システムの概要、異常予兆検知アルゴリズムと検知事例、AIや機械学習を用いたデータ分析評価、スマート保全、O&Mアプリケーションの適用事例、生成AIを用いた実務への適用事例など、実施事例や実証中の新技術を交えながらDXの推進状況について紹介する。 |
10:45~11:55 |
⑤ 肱川発電所更新事業の概要及び運転開始後の初期トラブルとその対応愛媛県公営企業管理局 |
肱川(ひじかわ)発電所は1958年に運転を開始した国土交通省が管理する多目的ダムである鹿野川ダム直下に位置するダム式の発電所であり、鹿野川ダム改造事業によるダム放流の運用変更に伴い、2016年から利水従属発電に移行している。 本講義では、2018年7月の西日本豪雨で被災し、水没により全損した肱川発電所の約5年にわたる更新事業の経緯と工事内容について、浸水対策を施した発電所建屋の建替えや運転開始後の初期トラブルとその対応を交えて紹介する。 【電気が主の講義になります】 |
13:00~14:10 | ⑥ 自然災害を受けた久瀬水力発電所の改修工事及び土砂流入防止対策中部電力株式会社 |
久瀬水力発電所は1953年の運転開始以来、71年を経過する発電所である。2018年7月に発生した記録的な集中豪雨により、周辺地山で発生した大規模な土石流が発電所に流入したことにより、設備に甚大な被害を受けた。復旧工事は、約5年の期間をかけて災害復旧と水車発電機の一括改修、さらには土砂流入防止対策により設備の強靭化を図った。 本講義では、自然災害に対する設備保全を考慮した発電所改修及び土砂流入防止壁工事等の概要について紹介する。 【土木の割合が大きい講義になります】 |
14:25~15:25 | ⑦ ダム湖の堆砂を分別吸引する装置の開発大成建設株式会社 |
ダム湖の堆砂処理はインフラの長寿命化を図るための重要な課題となっている。このような背景から、大成建設ではダムからの土砂排砂技術に関する技術開発に取り組み、ダム堆砂処理装置「T-A Dredger」を開発した。 本講義では、水中の堆砂内に混在する沈木・巨石・塵芥等の異物や礫分を取り除き、細粒分のみを浚渫するダム堆砂吸引装置について、実証実験結果を交えながら、その性能について紹介する。 【土木が主の講義になります】 |
15:25 | 閉 会(一財)新エネルギー財団 |
令和7年1月15日(水)
テキストのみの頒布を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。
今回、受講申込みされた方は、過去の実務研修会のテキストを割安でご購入頂くことができます(定価の20%引き[賛助会員 5,280円、一般 6,160円(消費税込み・送料別)])。
購入方法は下記の2通りになります。
研修会の講義動画(講義時のPC画面及び講義音声、質疑応答はカット)について、有償配布します(編集の都合上、配布開始は1か月後を予定)。
購入希望者は「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。
一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担 当:実務研修会担当
E-mail:hydroes,nef.or.jp
〒161-0033 東京都新宿区下落合2丁目3番18号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-6810-0370